結論からとなってしまいますが、ブラックジャックでハンドが11となった場合には、ダブルダウンした方がいいと言われています。
ただし、ブラックジャックのベーシックストラテジー(基本戦略)によると、例外が二つあります。
11でダブルしない方が良い状況
- ソフト11(つまり21)を持っている時
- ディーラーのアップカードがエースで自分のハンドがハード11の時
※この場合にはヒットした方が良い
ブラックジャックでは、手札が12以上の場合はダブルダウンしない方が良いでしょう。ご存じの通り、ブラックジャックは自分のハンドが21を超えてしまったらバーストで負けになってしまうからです。
12以上の手札で追加のカードを引くということは、一番引きやすいテンカードを引いてしまい、バーストになる可能性が高いです。
ハードハンドとソフトハンドとは
ブラックジャックにはハードハンドとソフトハンドという概念が存在します。
ハードハンドは、エースが入ってない組み合わせのハンドでソフトハンドはエースが含まれた組み合わせのハンドのことを指します。
10と8の2枚という組み合わせのハンドは、ハード18ということになります。
そして、エースと7の組み合わせの場合は、ソフト18ということです。
ブラックジャックは、運のゲームでもありますが、スキルもかなり重要なゲームなので上手い立ち回りができるようになることが勝率を安定させる鍵ですね。
なんで11でダブルダウンした方がいいの?
ブラックジャックでは11というハンドを持っている場合、常にダブルダウンした方が良いといわれています。11でダブルダウンをするということは、追加で引いたカードがテンカードである可能性が高く、ブラックジャックで最強の21というハンドを引ける可能性が高いからです。
さらに詳しい理由を紹介していきます。

11でダブルダウンした方が良い理由
ブラックジャックの勝利条件は、できるだけディーラーより21に近いハンドを作ることです。なので、最初の2枚のカードが配られた時点での手札の合計が11の場合、有利な状況だといえます。
11というハンドは、21というブラックジャックで最も強いハンドを作れる可能性が高いです。たとえ、21ぴったりにならなかったとしても、21に近い合計になる可能性が高く、ディーラーよりも21に近いハンドとなる可能性も高いです。
例えば、ハード11の場合は、21を作るのに必要なのはテンカードだけです。しかも、テンカードが出る確率は30.7%もあるので、約3分の1ほどの確率で21というハンドを引けるということになりますね。
そのため、確率という観点から見たときにハード11(エースを含まない11点の手札)を持っていれば、強いハンドが作れる可能性が高いということです。
そのため、ディーラーのアップカードがどんなカードであろうと基本的には、ハード11ではダブルダウンするようにしましょう。
ディーラーからカードが配られる前の最初のベットで10ドルを賭けたとします。最初のベット額が10ドルでダブルダウンした場合、合計ベット額は20ドルになります。そのため、配当も2倍となり40ドルということになります。賭け額を倍にするというリスクを背負う代わりに大きな配当を獲得できるチャンスでもあります。
ディーラーがソフト17でヒットするルールのブラックジャック場合でも、11でダブルダウンした方がいいです。
しかし、他のカジノゲームと同様に、ブラックジャックにもハウスエッジが存在するので、ダブルダウンする時は、ハウスエッジも考慮する必要があります。
ハンド11の組み合わせ
11というハンドの組み合わせにはいくつかのパターンがあるので、全て紹介します。
ハンド11のパターン
- 2-9
- 3-8
- 4-7
- 5-6

最初の2枚のカードが配られ、合計が11になった場合には、「ヒット」か「ダブルダウン」のどちらかしなくてはいけません。
絶対にバーストはしないので、スタンドはしないようにしましょう。
ベーシックストラテジーにおける最善のアクションは、2-9、3-8、4-7、5-6という組み合わせのハード11ではダブルダウンすることです。
ダブルデッキのブラックジャックではいつ11でダブルダウンした方が良いの?
ルール上、ディーラーがソフト17でヒットすると決まっているブラックジャックゲームでは、11でダブルダウンしましょう。しかし、例外もあります。
以下のような組み合わせのハンド11を持っていて、ディーラーのアップカードがエースの場合は、ダブルダウンではなく、ヒットした方が良いといわれています。
- 2-9
- 3-8
ダブルデッキブラックジャックは、デッキを2つしか使用していないため、自分が引いたスコアと同じカードを引ける確率が通常のブラックジャックよりも低いです。
ということは、9もしくは8が最初の手札にあって、ヒットする場合、再び9や8が引ける確率は低いので、ダブルダウンでなくヒットした方が良いといわれています。
3枚以上のカードで11になった場合
3枚以上のカードでハンドが11になる場合も考えられます。
例えば、最初に配られたカードが4-2の場合、ヒットして5を引けば、11の手札が完成します。

しかし、ダブルダウンは、最初の2枚が配られた後にのみ行えるアクションであるため、3枚目を引いた後にダブルダウンをすることはできません。この場合、ベーシックストラテジーでは、スタンドではなく、ヒットするのが最善だとされてます。
11以外でダブルダウンした方がいいタイミングは?
どういった状況でダブルダウンすれば、勝率が高く、配当獲得の可能性が高いのかを判断することは難しいですが、ブラックジャックのベーシックストラテジーは、統計的に勝ちやすいアクションを教えてくれています。
そのため、ストラテジーチャートを見れば、いつダブルダウンすべきなのかが簡単に判断できます。例えば、ストラテジーチャートでヒットが推奨されている場合は、もう一枚カードを引くのがベストな行動だということですね。
ここからは、ハンド11の他に、ヒットよりもダブルダウンした方が良い状況を3つ紹介します。
ディーラーのアップカードが2〜6の時ハード9を持っている場合
ディーラーのアップカードが6以下のローカードである場合、ハード9でダブルダウンした方がいいです。
ソフト9の場合は、ダブルダウンしない方が良いです。エースなしのハード9の場合のみです。ハード9の組み合わせの例としては、4-5、3-6、2-7です。
ソフト9(A-8)を持っている場合は、ダブルダウンやヒットではなく、スタンドするのがベストです。ディーラーのアップカードに関係なく、ソフト9ではスタンドするようにしましょう。
ディーラーのアップカードが2~6の時ソフト16~18を持っている場合
ソフト16〜18(A-5、A-6、A-7)を持っていて、ディーラーのアップカードが6以下のローカードである場合、ダブルダウンした方が良いです。
一方、ソフト13〜15(A-2、A-3、A-4)を持っていて、ディーラーのアップカードがローカードである場合は、ヒットした方がいいでしょう。特に、ディーラーのアップカードが最も低い2である場合、ヒットするのが最善だというのは、ブラックジャックプレイヤーの間では有名ですね。
ディーラーのアップカードが10以下の時ハード10を持っている場合
ハード10はハード11と同じように立ち回りましょう。ハード11を持っていて、ディーラーのアップカードが10以下であれば、自分の手札の方が強いということです。この場合、その強さを生かすために、ダブルダウンするようにしましょう。
以上の3つの状況では、バーストする確率はが低いです。バーストするどころか、むしろ有利な状況にあり、ディーラーに勝つ可能性が高い状況なので積極的にダブルダウンするようにしましょう。
11でヒットした後にダブルダウンできる?
ヒットした後にダブルダウンすることはできません。
ヒットした後にダブルダウンをすると、カジノ側のハウスエッジがかなり下がってしまい、プレイヤー側が有利になってしまうという事実から、3枚目のカードを引いた後にダブルダウンすることはできないルールになっています。
なので、ヒットした後のダブルダウンは、ブラックジャックのルールで認められていません。
ディーラーのアップカードが10の時11でダブルダウンした方が良いの?
10を含むディーラーのローカードに対しては、常に11でダブルダウンでいいでしょう。ディーラーはがエースを引かない限り、プレイヤーのハード11に勝てません。
ディーラーのアップカードが2の時11でダブルダウンした方が良いの?
ディーラーのアップカード2に対しては、11でダブルダウンするようにしましょう。21を超えバーストとなる確率はゼロですし、ディーラーが2でブラックジャックを作れる確率もゼロです。なので、ディーラーのアップカード2に対して11でダブルダウンをすれば、ほぼ確実に勝てるかと思います。
ディーラーのアップカードが9の時11でダブルダウンした方が良いの?
特にディーラーのアップカードが9以下のローカードで、11の手札を持っている場合、絶好のチャンスです!
ディーラーのアップカードが5の時9のペアをスプリットした方が良いの?
ディーラーのアップカードが5の場合、9のペアをスプリットしましょう。ベーシックストラテジーによると、ディーラーのアップカードが2〜6、8、9の時、常に9のペアをスプリットするのが最善のアクションと言われています。