ブラックジャックは、ランドカジノでもオンラインカジノでも、ハウス(カジノ側)が必ず勝つといわれていますが、どういう仕組みでハウスが必ず勝つようになっているのかを知らない人は多いかと思います。
本記事では、どうしてカジノ側ばかり勝ちプレイヤー側が最終的に負けてしまうのかという点に焦点を当てて解説していきます。
勝てる立ち回り方も解説していくので、興味のある方は、最後までぜひ読んでみてください。
ブラックジャックでハウス(カジノ)が勝つ理由
ブラックジャックでハウスが必ず勝つ理由。つまりプレイヤーが最終的に負けてしまう理由というのは、1つではなく、いくつかあります。
ここからは、その理由を紹介していきます。
確率を正しく理解していないから
ブラックジャックの攻略法を解説しているほとんどのサイトは、あらゆる状況の確率を紹介しています。
ブラックジャックには、色々な確率というものが存在しますが、本当に重要なのは、2つの確率だけです。
ハウスエッジ(控除率)
ハウスエッジとは、プレイヤーが賭けた金額から引かれるカジノ側の取り分のことを指します。この数字は、カジノが設定しているのではなく、ゲームの種類やカジノの規制・法律によって変わります。
例えば、一般的なブラックジャックのハウスエッジは0.5%となっていますが、立ち回り次第ではそのハウスエッジをほぼ0にすることも可能となります。
RTP(還元率)
RTPとは、還元率のことを指し、プレイヤーが賭けた金額の内どれくらいが返ってくるかを表した数字です。この数字は、ある程度の時間プレイし続けた場合の理論値となっています。なので最終的には、この還元率の数字に収束するようになっています。l
例えば、5ドルをブラックジャックで賭け、数十分ほどでプラス100ドルの収支になったとします。これだけ見るとカジノ側が損しているように見えますが、そのままプレイを続け3時間後には大体RTPの理論値に収束していきます。
カジノではなく、プレイヤーが最終的には損してしまうということですね。
ブラックジャックにはハウスエッジとRTPがあるため、プレイヤーが長時間賭け続けると、ハウス側が最終的に勝つようにできています。
戦略や立ち回りが良くないから
カジノは、プレイヤーが使いそうな戦略などを研究し対策しています。また、戦略を公開しているサイトが実はカジノが運営しているサイトだったなんてこともよくあります。
代表的な例として、ブラックジャックの攻略法として「カードカウンティング」をおすすめしているサイトが多いですが、最近のカジノでは、シャッフルマシンを導入することで、カードカウンティングができないようにしています。
カウンティングは違法行為ではないですが、カジノのハウスルールによって禁止になっている場合が多いです。
特に賭け金が大きいテーブルでは、カードカウンティング対策として、ラウンド途中で再シャッフルが行われることもよくありますね。
そのため、カードカウンティングだけでは、もはや稼ぐことは難しくなってきていますね。
ブラックジャックのベーシックストラテジーに従って、一つ一つのアクションを慎重に判断していくのも大切です。
ディーラーにチップを渡すから
勝った後にディーラーにチップを渡すプレイヤーは一定数います。それをマナーだと主張する人もいますが、チップによってカジノ側がさらに儲かる仕組みになっています。
先ほども言った通り、カジノのゲームは、長時間遊べば還元率の数字に収束していくため、最終的にはプレイヤーが少しマイナスになります。例えチップをあげた時のゲームに勝っていたとしてもチップを頻繁にあげすぎると勝ち逃げするのが難しくなります。
チップを渡すタイミングや金額などをしっかりと考え、最低限のチップを渡すようにするのがおすすめです。
オンラインカジノならチップを渡す必要がないので、いいかもしれませんね。
ディーラーの間違ったアドバイスを参考にするから
ブラックジャックの遊び方やルールについて何か質問があれば、ディーラーに質問するプレイヤーもいるかと思います。賭ける前に、勝率(オッズ)に関するアドバイスをされることもあります。
ブラックジャックの勝利オッズは、基本的に決まっているので、特定のゲームでオッズが異なるということはありません。
ディーラーの中には、カジノ側に有利になるような戦略を使うようにおすすめしてくる人もいます。それにすべてのディーラーがブラックジャックの実力者というわけではないので、ディーラーのアドバイスが必ずしもプレイヤーにとって有益な情報とは限らないので注意しましょう。
カジノ側に有利なルールであるから
法律違反でない限りカジノ側は独自のゲームルールを作ることができるため、カジノのハウスエッジをできる限り上げられるようなルールを作っている場合があります。
また、カウンティングを完全に禁止にしてしまうのもカジノ側にとっては有利なルールになりますね。
ラスベガスのほとんどのカジノでは、カードカウンティングはルール違反となっています。万が一、カードカウンティング行為が見つかった場合は、カジノはそのプレイヤーの勝利金を全額没収し、出禁にすることができてしまいます。
ブラックジャックの勝率はプレイヤーの数が多い方が高くなるの?
ブラックジャックの勝率は、プレイヤーの人数が多い方が高くなるのではないかと考える人も一部います。
しかし、プレイヤーの人数によって勝率が高くなるということはありません。
ブラックジャックの勝率を上げたいなら、ベーシックストラテジー通りに立ち回るというのが一番現実的な正攻法でしょう。
繰り返しとなりますが、ブラックジャックというゲームは、長い目で見ればカジノ側が勝つようにできてます。プレイヤーが増えればカードカウンティングの精度が下がりやすいので、そういった意味では、プレイヤーが多いと逆に勝率が下がるかもしれませんね。
1時間あたりにプレイするハンド数をできる限り少なくし、ベーシックストラテジー通りに立ち回ることが、勝率を上げるための唯一のだと言われています。ベーシックストラテジーに沿った立ち回りをすることでハウスエッジを下げることができます。
ブラックジャックでは、プレイヤーの数が増えるほど勝率が高くなるということはありませんが、以下のようなメリットがあります。
人数が多いテーブルのメリット
- 丁寧なサービスが受けられる – チップをもらえる可能性が高いため、ウェイターは人数の多いテーブルに飲み物や食べ物を運んでくれる傾向にあります
- 他のプレイヤーの立ち回りが見れる – プレイヤーが多いと立ち回り方も十人十色です。他のプレイヤーのうまい立ち回り方を参考にして自分の立ち回り方に取り入れることができます。
ブラックジャックでハウス(カジノ)に勝つことはできるの?
本記事で既に何度も触れていますが、ブラックジャックにはハウスエッジというものが存在し、最終的にはカジノ側が必ず勝つようにできてます。カジノもビジネスとして運営している施設なので、仮にブラックジャックが儲からないゲームだったとしたら、サービスを提供しないと思います。
プレイする時間が長ければ長いほど、費やす金額が高くなり、カジノ側がハウスエッジから利益を取れます。
ただし、これから紹介する立ち回り方をすれば、ハウスに勝てる可能性はゼロではありません。
やめるタイミングを見極める
ブラックジャックのやめ時がわからないという人はかなり多いです。カジノ側もプレイヤーに長くプレイしてもらった方が儲かるので、フリードリンクを運んだりして、長く滞在してもらおうとしてきます。
ただ、勝っている時にスッパリとゲームを中断することができれば、勝ち逃げができます。
ソフト17ルールのテーブルに座る
ソフト17ルールのブラックジャックでは、ディーラーはソフト17でスタンドしなくてはいけません。その結果、プレイヤーがディーラーに勝てる確率が高くなります。
ディーラーがスタンドするため、プレイヤーがディーラーよりも強いハンドを作れる確率が高いです。
ソフト17とは
ソフト17 とは、エースを含む数字の組み合わせで構成された合計17のハンド。
A(エース)と6の2枚が自分のハンドの場合は、ソフト17ということになります。
Aのペアと8のペアは必ずスプリットする
Aのペアをスプリットすると、次に引いたカードでブラックジャックを作れる可能性が高いです。
また、8のペアに関しても、スプリットすると19の手札を作れる可能性もあり、8のペアのままスタンドして勝負するより勝率が上がります。
低い賭け金から始める
この方法は、ローリスクローリターンを取る方法ですね。
ブラックジャックには様々な賭け方が存在し、賭け方が勝率に直結することもあります。
賭けの額をそもそも小さめにして、立ち回っていけば大負けするリスクは低いです。
結果として、損失を最小限に抑えるには、賭け金を下げるのが一番現実的な賭け方だと思います。
とはいえ、最低金額で賭け続けても面白くはないので、楽しみたいという方は、たまに少し多めに賭けてみてもいいかもしれませんね。
ディーラーのアップカードが9以下の時10でダブルダウンする
ディーラーのアップカードが9以下の時、自分のハンドが10の場合、ダブルダウンするとハウスに勝てる可能性が高いです。ブラックジャックで最も引ける確率が高いカードは、テンカードなので、ダブルダウンすることで10 + 10の20というハンドが完成する確率が高いです。
20が引けたら、ほぼ勝ちですね。
ダブルダウンすると賭け金は倍となりますが、配当も倍になります。
ブラックジャックでディーラーが必ず勝つ理由
ディーラーは安定して勝ち続けるために、ここから紹介するようなポイントを押さえています。
ゲームの種類
ブラックジャックにはさまざまな種類があり、どのカジノでプレイするかによってゲームの細かいルールなどが異なります。規制当局が定めるルールの範囲内であれば、カジノは独自のルールを設けることができるというのもポイントですね。
ブラックジャックの勝率は、ディーラーの方が高い仕組みになっています。
プレイヤーのスキルの低さ
ブラックジャックプレイヤーの大半は素人なので、稼ぐというよりは、楽しむという目的でプレイしています。
そういったプレイヤーは、単純な立ち回り方をしている場合がほとんどです。中には、カジノ側が既に把握して対策しているような戦略で押し切ろうとしてくる人もいます。
対策している戦略では、カジノ側が有利なことは明確なので、プレイヤーは負けてしまう傾向にあります。
ブラックジャックは、スキルが大事なゲームですが、運の要素だけでも勝てることもあるゲームです。
また、反対にスキルがあり上手く立ち回れるブラックジャックプレイヤーはハウスを負かすことも可能です。
カスタマーサービス
ディーラーは、高額な賭けをしたプレイヤーにドリンクを配るなどの特別待遇をし、ゲームテーブルにできる限り長く滞在してもらうようにします。お酒を飲むと立ち回りが雑になったり、資金管理が杜撰になることがあるので、勝率がかなり下がります。
大きな額を賭ける人ほど、お酒を飲みながらプレイするのは、おすすめできませんね。
ブラックジャックにイカサマはあるの?
ブラックジャックにイカサマはほとんどありません。仕組まれていることはありませんが、ブラックジャックには、ハウスエッジというカジノ側の取り分が含まれています。
ハウスエッジは通常、0.5%〜3%であることが多く、プレイヤーが100ドル賭けるごとに、カジノは0.50ドル〜3ドルほど儲かる仕組みになっています。