ブラックジャックで10のペアはスプリットすべき?わかりやすく解説!

ブラックジャックベーシックストラテジーによると、10のペアはスプリットしてはいけないとされています。10のペアでスタンドした場合、勝率は83%ですが、10のペアのスプリットを選択した場合、勝率は63%に下がってしまうので、これは理にかなっていると言えます。

ブラックジャックはハンドによってオッズが異なるゲームなので、各ハンドの勝率を把握しておくのは大事なポイントです。

ちなみに、ブラックジャックのスプリットとは、最初に配られた2枚のカードが同じ数字のとき、それを2組に分割できるアクションのことです。

ブラックジャックの「10カード」の定義とは?

ブラックジャックの「10(テン)カード」とは、10として数えられるブラックジャックの中でも強いカードです。10の他にもキング、クイーン、ジャッは10と数えるカードです。そのため、ブラックジャックにおける10のペアは、以下のような異なる数字のカードでも完成します。

ブラックジャック 10ペアのパターン

  • 10-10
  • J-10
  • Q-K
  • J-J
  • K-10
  • J-Q
ブラックジャック10ペアスプリット イメージ3

10のペアを持っているときのアクション

10のペアを持っている場合、想定されるアクションが2つあります。10のペアをスタンドするか、それともスプリットするか、の2つです。10のペアをスプリットせずにスタンドすると、ハンド20になり、勝利ナンバーの21まであと1ポイントになります。

10のペアをスプリットすると決めた場合、2つの異なるハンドができ、それぞれ10の価値があります。この2つのハンドは、ヒットして追加のカードを引くことで、それぞれ別々にプレイすることが可能です。

それぞれの手は、ブラックジャック(Ace-10)になるか、ハード12(10-2)になるか、あるいはその中間のハンドになる可能性があります。10のペアをスプリットした時点で、すべてが決まるのです。

10のペアをスプリットするとどうなる?

統計的にみると、ディーラーのアップカード5に対して10のペアをスプリットした場合、63%の確率で勝つことができます。逆を言えば、10のペアをスプリットした場合、負ける確率は37%です。スプリットすることにした場合、期待値は約26%です。

一方、ディーラーが6を持っていて、10のペアをスプリットすることにした場合、勝つ確率は64%、負ける確率は36%です。この場合、期待値または純益は28%です。

ディーラーのアップカードが5であろうと6であろうと、10のペアをスプリットすることを選んだ場合、プレイヤーの圧倒的有利となり、それなりの金額が獲得できると予想できます。

計算をしてみると、ディーラーのカード5に対して10のペアをスプリットした場合、100ドル賭けるごとに平均52ドルを獲得することができます。また、ディーラーのアップカード6に対して10のペアをスプリットした後、100ドルの賭けるごとに56ドルの利益が期待できます。

ディーラーのカードが5または6であれば、10のペアをスプリットした場合の期待値は、かなり堅実であることが分かります。しかしここでは、10カードをスプリットするほかに、もう一つの有効な戦略を見てみましょう。それは、20のペアでスタンドすることです。

10のペアでスタンドするとどうなる?

すでにご存知かもしれませんが、10のペアでスタンドすると、ハンドは20となります。20は、最終的に21を目指すブラックジャックにおいて、優秀な手札とされています。

実際、ディーラーの5に対して20でスタンドした場合、84%の確率で勝ち、16%の確率で負けると予想され、68%という驚異的な期待値が得られます。

ディーラーのアップカード6と戦う場合、10のペアで勝つ確率はさらに高く、85%になります。ディーラーのアップカード6に対して、10のペアでスタンドした場合、負ける確率はたった15%にすぎません。しかも、このシナリオの期待値はなんと70%です!

つまり、この期待値では、ディーラーの6に対して10のペアでスタンドした場合、100ドル賭けるごとに70ドルの利益が見込めます。この2つの例を見れば、10のペアでスタンドした場合、10のペアをスプリットよりも、14ドル多く利益を得られることが分かります。

10のペアをリスプリットする理由

ランドカジノでもオンラインカジノでも、スプリット可能なブラックジャックテーブルでプレイしている場合、最大3〜4回までペアをスプリットすることができます。

もし、10のペアをスプリットして、再び10カードを受け取った場合、リスプリットすることができ、それぞれ10で始まる3つか4つのハンドを作ることができます。

10のペアをスプリットするタイミング

10のペアをスプリットすべきタイミングは2つあります。一つ目はシューに10カードが余っている場合であり、スプリットした10に加えてさらに10カードを引ける可能性が高く、20のハンドが2セットできるかもしれません。

ブラックジャックのカードカウンティングは、シューに残っているカードの中に10カードがたくさんあるかどうかを判断する唯一の方法です。例えば、昔ながらのハイローカードカウンティングのテクニックを熟知しているカードカウンターは、カウントが+5よりも高い場合、ディーラーのアップカード5に対して、10のペアをスプリットします。

これは数学的に見れば正しい戦略ではありますが、ランドカジノで10のペアをスプリットすると、自分がカードカウンターである疑いが高くなってしまいます。そのため、たとえそのアクションが正しいように見えても、あまりにも頻繁に10のペアをスプリットすることはあまり得策とは言えません。

10のペアをスプリットすべきもう一つのタイミングは、ブラックジャックトーナメントの最後のハンドです。これは、一定の数のハンドをプレイした後、仲間のテーブルプレイヤーより多くのチップを持つことを目的とする場合です。

例えば、最後のチップ数において、賭けたチップでハンドを勝っても、2倍多くのチップを使っているトッププレイヤーを追い越すには十分でない場合、プレイヤーは10のペアをスプリットすることを検討すべきでしょう。

10のペアをスプリットするのは良くないの?

10のペアをスプリットするのは、スタンドした方がより多くのお金を獲得することができるので、良い戦略とは言えません。10のペアでスタンドして勝てる確率は85%で、10のペアをスプリットして勝てる確率は64%です。これはディーラーのカードが6であるときです。

ハンド10ではいつもダブルダウンすべき?

ディーラーのアップカードが10またはエースである場合を除き、ハンド10で常にダブルダウンすべきです。ディーラーがソフト17でスタンドする場合も、ソフト17でヒットする場合も、同じ戦略を取りましょう。したがって、ディーラーのカードが2〜9であれば、10では常にダブルダウンをすると効果的です。

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10のペアをスプリットすべき状況はある?

ブラックジャックにおいて10のペアをスプリットした方がいい場合はいくつかあります。

  • ブラックジャックトーナメントにおいて、特に最後のハンドでは、勝利を収めるために多くのチップを賭ける必要があります。トーナメントに参加する賢いプレイヤーは、リーダーボードの順位を少しでも上げるために、10のペアをスプリットすることがあります。
  • カードをカウントしていて、デッキに10カードが多いとき、10のペアをスプリットしましょう。これは、利益の期待値を上げるための賢い戦略です。