【ブラックジャック】ディーラーのアップカードが9の時7のペアをスプリットしたらいけない理由【ベーシックストラテジー解説】

ブラックジャックゲームにおいて、ディーラーのアップカードが9の時、7のペアをスプリットすべきではありません

ブラックジャックには、ベーシックストラテジーと呼ばれる数学的に考えた時に最も勝率が高いを示す定石が存在します。

スプリットのルールやデッキの数に関係なく、ディーラーのアップカード9に対して7のペアをスプリットしてはいけないと覚えておきましょう。これはオンラインカジノやカジノで遊べる全てのブラックジャックに対して言えることなので、ぜひ覚えておいてください。

ディーラーのアップカードが8、9、エースの時は、7のペアはスプリットでなく、ヒットする方が勝率が高いと言われています。

スプリットとは

ブラックジャックのスプリットとは、最初に配られた2枚のカードが同じ数字であった場合に行えるアクションのことを指します。最初に配られた2枚のカードがどちらも7の場合、14としてカウントされますが、賭け金を倍にすることで7の手札を2枚に分けることができます。スプリットした場合には、分けたそれぞれの手札に追加の1枚が配られます。その後、ヒットをするかスタンドをするか選択できます。

最近では、オンラインブラックジャックが日本国内からも楽しめるので、本記事で学んだことを実践に活かしてみてください。

ディーラーのアップカードが8の時4のペアはスプリットするべき?

ブラックジャックのベーシックストラテジー(基本戦略)によると4のペアはスプリットすべきではありません。

ブラックジャックでペアを持っている場合、以下の3つのアクションをとることができます。

  • ヒット
  • スタンド
  • スプリットしてからダブルダウン

ルール上、スプリットをした後のダブルダウンが認められていたとしても、4のペアをスプリットした場合、ディーラーがバーストすることに大きく賭けることになってしまいます。4のカードが1枚だけだと、4点というただの弱いハンドですが、4のカードが2枚あれば、8点という強いハンドを作り出すことができます。

4のペアを持っている時は、ブラックジャックゲームのデッキ数に従って、以下のような戦略を用いましょう。

シングルデッキのブラックジャックにおける4のペア

シングルデッキのブラックジャックをプレイしている場合、ディーラーのアップカード8に対して、4のペアをスプリットしてはいけません。スプリットするよりもヒットした方がいいでしょう。

また、ディーラーのアップカードが次のドローで5か6であった場合、4点のハンドの方が有利です。その後のアクションでは、期待値が低くなることが多いです。ただし、ルール上、スプリットの後にダブルダウンをすることが許されている場合にのみ、ヒットしましょう。

マルチデッキのブラックジャックにおける4のペア

マルチデッキのブラックジャックをプレイしている場合も、ディーラーのアップカード8に対して、4のペアをスプリットしてはいけません。ヒットする方が正しい判断だと言えます。次のドローでエースが出れば、ハンドの合計値は19となり、ダブルダウンのチャンスとなります。

リスプリット可能なブラックジャックにおける4のペア

ディーラーのアップカード8に対して、4のペアをスプリットすることが賢明な場合もあります。例えば、リスプリット(再スプリット)が可能なブラックジャックでは、4のペアをスプリットしても大丈夫です。

また、ディーラーのアップカードが弱い場合、特に5や6に対しては、4のペアをリスプリットすることをお勧めします。ちなみに、リスプリットが可能なブラックジャックは、オンラインカジノではよく見かけますね。

もし、ペアをスプリットした後に、次のドローでまたペアが出た場合は、元通りになってしまうので、そのペアもスプリットしましょう。例えば、8のワンハンドよりも4のツーハンドの方がいいです。4のペアをスプリットしたにもかかわらず、次のドローでもまた4のペアが出た場合は、再度スプリットしましょう。

ディーラーのアップカードが2の時7のペアをスプリットするべき?

ブラックジャックの種類に関わらず、ディーラーのアップカード2に対して、7のペアはスプリットすべきです。

ベーシックストラテジーによるとスプリットした方が勝率が高いと言われています。

ディーラーのアップカードが2の時に、7のペアをスプリットすべき理由は、以下の通りです。

損失を最小限に抑えることができるから

ルール上、スプリット後のダブルダウンが認められていないブラックジャックをプレイしている場合、スタート時の手札が7であると、いずれにしても不利になります。

そのため、7のペアをスプリットして、二手に分け、複数のハンドをプレイする方が結果的には有利となります。

お金を失うよりも得る可能性が高いから

ブラックジャックのペアはスプリットした方が、勝ったときに大きな配当が獲得できます。例えば、スプリット後に両方のハンドが勝てば、賭け金の2倍を獲得できます。スプリットした場合、最初の賭け金と同じ額のベットをさらに行わなければいけないので、ベット額は2倍となりますが、獲得できる配当も2倍になる可能性があります。

勝てるハンドを作れる可能性が高いから

7のペアをスプリットすると、次のドローでより有利なハンドが引ける可能性が高いです。ディーラーのアップカードがローカードの場合は特に勝率は高くなります。

7のペアはスプリットした方がいいの?

ブラックジャックのベーシックストラテジーによると、ディーラーのアップカードが2〜7の場合、7のペアをスプリットするべきだと言われています。一方で、ディーラーのアップカード8〜エースの場合は、ヒットした方がいいと言われています。

例えば、ディーラーのアップカードが4であればスプリットし、9であればヒットすべきです。7のペアを持っている場合は、スプリットとヒットのどちらかが最善のアクションということになりますね。ハード14(7と7のハンド)は、ディーラーが7以上のアップカードを持っている場合、簡単に負けてしまうので、スタンドするのは避けましょう。

ディーラーのアップカード2〜7に対して、7のペアをスプリットするという戦略は、ディーラーがソフト17でスタンドしてもヒットしても効果的です。

また、サレンダー(降伏)が使えるかどうかも確認するようにしましょう。サレンダーが認められているシングルデッキゲームでは、ディーラーのアップカード10に対して、7のペアでサレンダーした方がいいと言われています。

-デッキ数別- 7のペアの立ち回り方

ここからは、シューのデッキ数に応じて、7のペアをどのようにプレイすべきか解説していきます。

シングルデッキのブラックジャックにおける7のペア

シングルデッキのブラックジャックで7のペアを持っている場合、サレンダー(可能であれば)、スプリット、ヒット、スタンドのいずれかから最善のアクションを選ぶ必要があります。

ベーシックストラテジーによるとハード7を持っている時にダブルダウンをすると勝率が下がるため、ダブルダウンはおすすめしません。

シングルデッキのブラックジャックにおいて、ディーラーがソフト17でヒットする場合、7のペアでとるべきアクションは以下の通りです。なお、下記の戦略は、ライブカジノ、ランドカジノ、ビデオブラックジャックどのゲームでも通用します。

  • サレンダーが可能で、ディーラーのアップカードが10の場合、7のペアでサレンダーする。
  • スプリット後のダブルダウンが可能で、ディーラーのアップカードが2〜8の場合、7のペアをスプリットする。スプリット後のダブルダウンが不可能で、ディーラーのアップカードが8の場合、7のペアでヒットする。
  • ディーラーのアップカードが9〜エースの場合、7のペアでヒットする。

シングルデッキのブラックジャックにおいて、ディーラーがハード17以上でスタンドする場合、以下のアクションをとりましょう。

  • ディーラーのアップカードが9であれば、7のペアでヒットする。
  • ディーラーのアップカードが2〜8であれば、7のペアをスプリットする。ただし、スプリット後のダブルダウンが不可能な場合は、ディーラーのアップカード8に対してヒットする。
  • ディーラーのアップカードが10〜エースであれば、7のペアでサレンダーする。サレンダーが不可能な場合は、ディーラーのアップカード10に対してスタンドし、エースに対してはヒットする。

ダブルデッキのブラックジャックにおける7のペア

ダブルデッキのブラックジャックで7のペアを持っている場合、以下の戦略をとりましょう。

  • ディーラーのアップカードが9、10、またはエースであれば、7のペアでヒットする。
  • ディーラーのアップカードが2〜8であれば、7のペアをスプリットする。ただし、スプリット後のダブルダウンが不可能な場合は、ディーラーのアップカード8に対してヒットする。

なお、上記の2つの戦略は、ディーラーがソフト17でスタンドするかヒットするかに関係なく、効果的です。

マルチデッキのブラックジャックにおける7のペア

マルチデッキのブラックジャックで7のペアを持っている場合、以下の戦略をとりましょう。

  • ディーラーのアップカードが8〜エースであれば、7のペアでヒットする。
  • ディーラーのアップカードが2~7であれば、7のペアをスプリットする。

また、7のペアをプレイする際は、以下のポイントに気をつけましょう。

  • マルチデッキゲームでは、ディーラーのアップカード2~7に対して7のペアをスプリットする。
  • スプリット後のダブルダウンが不可能なシングルデッキゲームでは、7のペアをスプリットすれば勝率が上がる。ただし、ディーラーのアップカードが2~7である場合にのみ行うこと。一方、スプリット後のダブルダウンが可能なシングルデッキゲームでは、ディーラーのアップカード2~8に対してスプリットする。
  • スプリット後のダブルダウンが可能なダブルデッキゲームでは、ディーラーのアップカード2~7に対して7のペアをスプリットする。スプリット後のダブルダウンが不可能であれば、ディーラーのアップカード2~8に対して、7のペアをスプリットする。
  • ルールで認められていれば、常にリスプリットを利用する。そうすることで、その後スプリットするたびにゲームを有利に進めることができる。

7のペアをプレイする際、上記のポイントに気をつけていれば、ほとんどの場合において、損失を最小限に抑えながら、多くの勝利を収めることができると思います。

ディーラーのアップカードが9の時8のペアをスプリットするべき?

ディーラーのアップカードが9の時、8のペアをスプリットすべきだと言われています。

ブラックジャックでは、8のペアはスプリットするのが一般的です。また、8のペアと同様に、ディーラーのアップカードに関係なく、エースのペアも常にスプリットすべきです。

8のペアやエースのペアをスプリットする理由は、追加のカードでテンカードが引ける確率が高く、ハンドが強くなる可能性が高いからです。

ブラックジャックをプレイしたことのある人ならすでに知っていると思いますが、ブラックジャックで最も多いカードはテンカードです。(10,J,Q,K)

9のペアはスプリットするべき?

ディーラーのカードがエース、10、7である場合を除いて、9のペアはスプリットすべきだと言われています。ディーラーのアップカードが2〜6または8〜9であれば、9のペアをスプリットしましょう。

4のペアはスプリットするべき?

4のペアはスプリットしてはいけないと言われています。ブラックジャックのベーシックストラテジーによると、4のペア、5のペア、10のペアはスプリットしてはならないとされています。