数あるソリティアの種類の中でも最も難易度が高いと言われているのは、フォーティシーブス(40人の盗賊)です。
次点では、「ピラミッドソリティア」や「スパイダーソリティア」が難易度が高いソリティアだと言われています。
ソリティアはプレイヤーのスキルも大事ですが、同時に運にも左右されるソリティアだと言われており、カードのシャッフル、ドロー、配置が完璧でないとなかなか勝つチャンスは生まれません。
基本的にソリティアにはコツが存在し、慣れればクリアできるようになります。
しかし、勝つことがほぼ不可能なように作られているフォーティシーブスには、クリアするコツと言えるものはほとんどないと言われています。
最も難易度の高いソリティア「40人の盗賊」
フォーティシーブスは、勝率(クリア確率)は10%にも満たず、「40人の盗賊」「ル・カドラン」、「セントヘレナのナポレオン」、「ビッグ40」など様々な異名で呼ばれているソリティアゲームです。
フォーティシーブスが最も難しいソリティアと呼ばれる理由には、以下のようなものがあります。
- クロンダイクなどの従来のソリティアとは異なり、合計104枚のダブルデッキを使用
- 各場札の山に4枚ずつ、合計40枚のカードが配置され、残りのカードは山札となる
- ダブルデッキを使用するため、最初にカードが配られた時点でまったく同じカードのペアが出現する可能性あり
- たくさんのカードを使うにも関わらず、1度に複数のカードを移動させることは禁止
- 1度にめくれるカードは1枚だけ
- 得点のつけ方が非常に難解
- カードを組札から場札に戻すと、500ポイントの減点
- フォーティシーブスは時間との戦いでもあり、時間をかけすぎるとポイントが減っていき、最大10,000ポイントになるボーナスポイントを獲得できなくなる可能性
なかなかクリアできないと悔しくて、ついつい遊びすぎてしまいがちですが、ソリティアのハマり過ぎには注意しましょう。
フォーティシーブスで勝つためのコツ
ここからは、最高難易度だと名高いフォーティシーブスで勝率を上げるためのコツを紹介していきます。
低ランクのカードをいつでも使えるようにする
A、2、3など低ランクのカードを先に組札に移動させましょう。Aと2は、KやQなどの高ランクのカードでカバーしてしまうと不利になります。
空きスペースをつくってスピードアップ
クロンダイクでは空きスペースをつくることが負けに繋がりますが、フォーティシーブスでは逆です。できるだけたくさんの空きスペースをつくるようにしましょう。
空きスペースを有効利用して選択肢を増やす
一番上のカードを空いている場所に移動させると、さらに多くのカードをめくることができるようになります。そうすることで、移動できるカードが多くなります。
必要な場合以外は、空きスペースをすべて埋めようとしない
上記のヒントから分かるように、より多くのカードをめくるために、空きスペースはできるだけたくさん確保しておきましょう。空きスペースは、伏せられたカードが多い山にあるKを移動させるなど、どうしても必要なときだけ使いましょう。
シングルトンは残しておく
「シングルトン」とは、同じスーツが場に出てないカードのことです。このようなカードは、同じスーツで順番に並べられたカードよりも組札に移動させるのがはるかに簡単です。
空きスペースを利用してカードを一気に移動
フォーティシーブスでは、同じスーツかつ連続した数字である場合のみ、1度に複数のカードを移動させることができます。ただし移動先は空きスペースのみで、他の場札の上には移動できません。
難解なソリティアはフォーティシーブスだけではありません。
他にもクリアするのが難しいと言われている種類のソリティアは以下の通りです。
- キャンフィールド・ソリティア
- スコーピオン・ソリティア
- スパイダー・ソリティア(4スーツ)
- アコーディオン・ソリティア
スコーピオン・ソリティア
スコーピオン・ソリティアでは、クロンダイク・ソリティアと同様に52枚のシングルデッキを使います。スコーピオンソリティアでは、最初に49枚のカードが7つの場札として配られます。各場札は7枚のカードで構成されます:
- まず、場札の7列のうち最初の3列が配られる
- 3列の場札は、最初の4枚が伏せて置かれる
- その上に、3枚のカードが表向きに置かれる
- 残りの4列のカードはすべて表向きに置かれる
- つまり場札のカードは最初の3列の中の最初の4枚を除きすべて表向きに配られ、伏せられたカードは12枚だけ
- 52枚のうち、残りの3枚は山札として使われる
ルール自体が難解なアコーディオン・ソリティア
アコーディオン・ソリティアは普通にクリアするのが難しいと言われるほど難易度の高いバリエーションですが、戦略や計画を立てる機会の多いゲームでもあります。その難易度の高さは「アイドルイヤー」の異名を持つほどです。
アコーディオン・ソリティアを始めるには、まず52枚のカードをすべて1列に並べます。ただし見やすさや効率化のためにカードは3列に分けてもかまいません。
アコーディオン・ソリティアの目的は他のソリティアとは異なり、連続した数字のカードやカードのグループを重ね合わせていき、52枚すべてのカードをひとまとめにすること。ルールは理解するのも覚えるのもかなり難しいかもしれません。
最も簡単なソリティアゲームはどれ?
クロンダイク・ソリティアは覚えるのが最も簡単なソリティアゲームです。ただし勝ちやすかったり早く終わるという意味ではありません。クリアのしやすさだったら勝率が99%のフリーセル・ソリティアに栄冠が行きます(クロンダイクの勝率は80%)。
しっかりとルールを理解していれば、フリーセルソリティアで負けるということはありません。
それでもクロンダイクが最も簡単にマスターできるソルティアゲームの1つであることに変わりはありません。特に初心者にとってはうってつけ。クロンダイク・ソリティアではスーツごとにAからKまで13枚ずつのカードを揃えることがゴールになります。他に簡単だとされるソリティアゲームにはユーコン・ソリティアやスパイダー・ソリティアなどがあります。
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