ソリティアというゲームは人によって捉え方が2種類あり、
1つは「運ゲー」とする捉え方で、もう1つは「運ゲー」ではなく「スキルゲー」とするものですが、「運ゲー」「スキルゲー」どちらが正しいのか決着をつけるとするならば、「ソリティアは運の要素が重要な『運ゲー』であり、同時にスキルと戦略を必要とする『スキルゲー』でもある」というのが正しい答えになるでしょう。
どちらか1つの要素だけあればクリアできるというわけではなく、両方の要素を組み合わせることが必要で、さらにゲームのバリエーションによっては「運ゲー」「スキルゲー」の要素の割合が変わってきたりもします。
「運ゲー」としてのソリティア
ソリティアは場に並べられるカードがランダムなため、ゲーム開始時の場札の並びや、山札を含めた裏向きのカードにどれだけ有効なカードが含まれているか、などの条件がクリアを左右します。
その意味では、ソリティアを「運ゲー」と言うことができるでしょう。ディーラーや他のプレイヤーと勝負するカジノゲームとは異なり、運ゲーとしてのソリティアはカードの条件さえ良ければクリア確率が高くなるのです(ただし、ソリティアの中には、ほぼクリアできないようなルールのゲームも存在します)。
「スキルゲー」としてのソリティア
一方、定番の戦略や経験を活かして、場札のカードを上手く使いながらプレイするという意味では、ソリティアはスキルと戦略が必要な「スキルゲー」ということができます。2004年のとある研究で、一般的なソリティア(クロンダイクやスパイダーソリティアなど)では、クリア確率を数学的に分析して求めることは困難であることが判明しています。つまり、ゲーム開始時のカード条件でクリア可否が判断できなければ、「運ゲー」ではなく「スキルゲー」の要素が強くなるというわけです。
ソリティアはどのバリエーションもルールが大体共通しているため、クリアには「ルールやプレイ方法を理解する」「正しいスキルと戦略を身につける」ことが欠かせません。例えば、能力的なスキルとして以下のものが挙げられます。
- クリティカルシンキング
- ロジカルシンキング
- 数学的思考
- タイムマネジメント
- 記憶力
- 判断力
加えて、ソリティアのクリアには様々な戦略的なスキルも必要になります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
ソリティアに必要な戦略的スキル
関連する用語
- 場札(タブロー):場に並べられている7列のカード。ここでカードを移動させる。
- 山札:場の左上にあるカードの山。場札で移動できるカードが無くなったらここから一枚めくって使う。
- 組札:場の右上にある、各スート(クラブ、ハート、スペード、ダイヤ)のカードを数字の小さい順に積み重ねていくところ。ソリティアのルールやバリエーションによって4つまたは8つになる。
1. エースと2のカードはすぐに組札へ
エースや2、3など、小さい数字のカードの上に他のカードを移動できることは少なく、場札に残していてもあまり意味がないので早めに組札へ移動させましょう。
2. ゲーム開始時はまず山札をめくる
ソリティア初心者の方はまずこのアドバイスに従ってください。山札のカードは全て裏向きで置かれているため、1枚めくることで移動できるカードの選択肢を1つ増やせます。
3. ルールをしっかり把握する
クリア条件やカードの並べ方など、ソリティアのルールはどの種類もほぼ共通していますが、中には独特なルールのゲームも存在します。全力を尽くしてクリアするためには、ルールをしっかり把握することが重要です。
4. 移動できるキングのカードがある場合のみ、場札に空き列を作る

場札にあるキングのカードは空き列にしか移動できません(キングより数字の大きいおカードはないため)。したがって、空き列を最も有効活用するために、移動できるキングのカードがある時にのみ空き列を作るようにしましょう。それ以外の場合は逆にカード移動の幅を狭めたりクリア確率が下がってしまうことがあるため、無闇に空き列を作るのはNGです。
5. 裏向きのカードが最も多い列を優先して処理する
より多くのカードが移動できるように、ソリティアでは基本的に場札のカードをできるだけ多くめくる戦略が効果的です。どの列のカードを移動させようか迷った時は、常に裏向きのカードが最も多い列を優先して処理しましょう。
これら5つの「戦略的スキル」と前述の「能力的」スキル、そして「運」がソリティアのクリアに必要な要素です。ゲーム開始時のカードの並びや山札でめくったカードの数字など、カードの条件に合わせてスキルと運を上手く使い分け、正しい戦略でプレイすることが重要となります。
まとめ
ソリティアは「運ゲー」なのか「スキルゲー」なのか。冒頭でも述べたように、ソリティアは「運もスキルも両方重要なゲーム」なので、ソリティアをプレイする時は運だけに頼るのではなく、本記事でご紹介した各種戦略を是非参考にしてみてください。