スパイダーソリティアでは、ジョーカー除いた52枚のトランプが2組、合計104枚のカードが必要となります。したがって、各スートで同じ数字のカードが2枚存在することになります。
スパイダーソリティアにおけるスート(マーク)
クロンダイク同様、スパイダーソリティアでは同じスートのカード13枚を、数字の小さい順(エース→キング)に組札に積み重ねていきます。なお、ある列に同じスートのカードをキングからエースまで降順(先頭がエースになるよう)に13枚重ねると、その列は組札にまとめて移動できます。
クロンダイクとの違いについて
最も一般的なソリティアのクロンダイクとの違いは以下の通りです。
使用するカード数
クロンダイク:ジョーカーを除く52枚1組
スパイダーソリティア:通常、ジョーカーを除く52枚2組
カードの移動
クロンダイク:各列先頭のカードに対し、「色違いで1つ数字の小さいカード」が移動可能
スパイダーソリティア:上記に加えて「同じスートで1つ数字の小さいカード」も移動可能
場札の列に同じスートのカードがすべて降順に重なった場合
クロンダイク:場札に残ったまま
スパイダーソリティア:組札に移動
クリア確率
クロンダイク:約80%
スパイダーソリティア:約33%
スパイダーソリティアの遊び方

カードのセットアップ
ジョーカーを除く52枚2組のカードを使用し、場札に10列のカードを並べます。並べ方のルールは以下の通りです。
- 左から4列は5枚、残りの6列は4枚のカードを裏向きに並べる。
- 各列の先頭に表向きのカードを追加で重ねて並べる。
- 残りのカードは山札として裏向きに重ねて置く。

遊び方
場札のカードを移動させながら裏向きのカードをめくっていき、組札に各スートごとにカードを数字の小さい順に積み重ねていきます。各列のカードは、同じスートで数字が連続して並んでいる場合、まとめて移動することも可能です。例えば、4〜7まで先頭から同じスートのカードが連続して重なっている場合、4枚まとめて移動できるというわけです。各列で裏向きのカードが先頭になったらそのカードは表にします。
場札のカードは、各列先頭のカードに対して「色違いで1つ数字の小さいカード」または「同じスートで1つ数字の小さいカード」であれば移動できます。例えば「スペードのジャック」のカードは、「ダイヤ/ハート/スペードのクイーン」のカードがいずれかの列の先頭にあれば移動可能です。なお、キングが移動できるのは空き列のみです。
場札で移動できるカードが無くなったら山札から10枚引いて各列の先頭に置きます。この時、空き列が存在すると山札からカードを引くことはできません。
クリア条件
スパイダーソリティアでは8つある各スートの組札にカードをすべて移動できればクリアです。組札にはエースからキングまでのカードを昇順に積み重ねます。
カード1組でもプレイ可能
スパイダーソリティアはジョーカーを除いた52枚のトランプ1組でもプレイ可能です。通常のスパイダーソリティアでは場札に10列のカードが並びますが、1組バージョンでは下図のように7列となります。

カード1組のスパイダーソリティアの遊び方
カードが1組の場合のルールは少々異なります。
カードのセットアップ
カード1組バージョンのスパイダーソリティアは「Little Spider Solitaire」と呼ばれ、多くの遊び方があります。組札にカードを移動させていくところは同じですが、通常のスパイダーソリティアやクロンダイクなど他のバリエーションとはカードのセットアップが大きく異なるゲームです(下図参照)。

- 52枚のカードから8枚引いてそれぞれ表向きに並べる(場札)。
- 8列の場札の上部に、同じ色のエース2枚とキング2枚を表向きに置く(組札)。
プレイ方法
- 場札にある内、組札にあるカードの数字と連続するカードがあれば組札に移動させます。この時、エースの組札は昇順、キングの組札は降順でカードを積み重ねていきます。上図で言うと、場札の「ダイヤの2」は組札の「ダイヤのエース」の上に移動可能です。一方、キングの組札には移動できるカード(「スペード/クラブのクイーン」)がない状態です。
- 移動できるカードがなくなったら、山札からさらに8枚引いてそれぞれの列の先頭に重ねて並べます。
- カードの移動ルールは通常のスパイダーソリティアをと変わりません。
- 組札に移動したカードは場札に戻せない。
クリア条件
上記のプレイ方法に従って、最終的に4つのスートのカードすべてを組札に移動できればクリアです。
以上、ソリティアの人気バリエーションの1つ「スパイダーソリティア」についてのご紹介でした。クロンダイクで物足りなくなったら、ぜひより難易度の高いスパイダーソリティアをプレイしてみてください。