ソリティアは短時間でプレイできるゲームですがバリエーションによって具体的なプレイ時間は様々です。例えば、クロンダイクのような52枚1組のカードを使うゲームだと、1回のプレイ時間は10分程度で平均的な手数は約45手になります。
ところが、難易度やオプションが複数あったり、複数のバリエーションがバンドルされているタイプのソリティアだと話は変わってきます。これらをすべてコンプリートするには当然10分程度では足らず、プレイ時間は数時間〜数十時間に膨れ上がっていくことでしょう。
ソリティアの最速クリアタイム
ということで、時間をかけようと思えばいくらでもかけられるソリティアですが、世界中のプレイヤーの中には最速クリアを目指して頑張っている人も多いかと思います。そこで、現時点で確認できるソリティアの最速クリアタイムについて調べてみましたのでご紹介します。
Googleのソリティアの最速記録:21秒
「ItsJustAlexItsJustAlex」というプレイヤーが叩き出した記録。第2位の記録は22秒で、平均クリアタイムは数分〜30分程度となっています。

オンラインソリティアの最速記録:5秒
Googleのソリティアでは21秒でしたが、オンライン全体で見た時の最速記録はなんと5秒だそうです。
Windowsソリティアの最速記録:30秒
Windowsのソリティアでは30秒が最速記録となっています。「Tschemi」というプレイヤーがWindows XPのソリティアで出した記録とのことです。
クリア確率100%のソリティアは存在するの?
ソリティアにはそれぞれ固有のルールとクリア確率を持った数多くのバリエーションが存在しますが、残念ながら100%クリアが保証されているものはありません。
全バリエーションの内の約20%は簡単にクリアできないようにできているため、ミスなくプレイすればクリアできるというわけでもないのです。
クリアしやすいソリティア
その一方でクリアしやすいゲームも確かにあり、その中でも評価の高いゲームを3つご紹介します。
クロンダイク
PCのソリティアといえば基本このクロンダイクです。最もポピュラーなソリティアで、カナダのクロンダイク地方の金鉱労働者が、趣味や暇つぶしでプレイしていたことが名前の由来とされています。
クロンダイクはとてもシンプルなルールで、52枚1組のトランプを使用します。場札のカードを移動させながら、同じスートのカードを数字の小さい順に組札に積み重ねていきます。エースからキングまですべて重ねることができればクリアです。
場札(タブローとも呼ばれる)にはカードが7列並べられ、一番左は1枚、2列目は2枚と続き、最後の7列目は7枚のカードが置かれます。各列の先頭にあるカードは表向きで、それ以外はすべて裏向きです。
この表向きのカードを他の列に移動させていきます。この時、移動先のカードは「移動元のカードの色違いで1つ大きい数字」でなければいけません。例えば、「スペードの8」は「ダイヤ/ハートの9」の上にしか移動できないということになります。また、キングのカードは空き列にのみ移動可能です。
クロンダイクにはカジノで見かけることの多い「ベガスソリティア」と呼ばれるバリエーションも存在します。
このゲームでは山札を1枚ずつめくることができ、山札のカードを効率よく使えるためクリア確率が高くなります。山札のパスの回数を変えることで難易度の調整も可能です。

フリーセル
元々は1978年にPaul Alfilleという人物が考案したフリーセルですが、Windows 95(1995年)に標準インストールされたことで人気に火がつきました。1990年代後半には、マインスイーパーとともに有名なゲームのルール本に掲載されています。
クロンダイク同様に52枚1組のカードを使用しますが、場札は8列です。
組札に各スートのカードを数字の小さい順に積み重ねていきます。
クロンダイクと異なる点は、組札の他に自由に使えるカード置き場が4つあることです(これを「フリーセル」といいます)。場札のカード移動ルールはクロンダイクと変わりません。

現在、フリーセルは数多くのバリエーションが公開されています。
各バリエーションでは場札の列の数、フリーセルの数、使用カード枚数などが様々に異なります。
- フリーセル・デュプレックス(52枚2組のカードを使用)
- シーヘブンタワーズ (場札が10列)
- Relaxed FreeCell(手数が限られている)
- Forecell
- エイトオフ(別の列に移動できるのが同じスートで1つ小さい数字のカードになる)
- Cruel Solitaire(場札が12列、フリーセルなし)
- ベイカーズダズン(場札が13列)
- ファンソリティア(場札が18列、フリーセルなし)
- Good Measure(場札が10列、フリーセルなし)
スパイダーソリティア
フリーセル同様にWindowsに標準インストールされたことで人気が出たゲームです。Windows PCユーザーの方にはおなじみかもしれません。

クロンダイクと同様のルールですが、運よりもスキルが重要なゲームなので、クリアしやすいゲームの1つとされています。2005年にはクロンダイクを上回り最もプレイされたソリティアとなりました。
クロンダイクやフリーセルとは異なり、スパイダーソリティアでは52枚2組のカードを使用します。場札には10列54枚のカードが並び、他のゲームと同様、組札に同じスートのカードをエースからキングまで数字の小さい順に積み重ねていきます。
場札の列でキングからエースまで降順に同じスートのカードを13枚重ねると、まとめて組札に移動させることができます。同じスートのカードが場札になければ山札をめくることも可能です。
以上、ソリティアのプレイにかかる時間についてでした。通常のプレイに飽きたら、最速クリアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。