海外のカジノでバカラをプレイする際、不正やイカサマが行われているのではないか?と思う方もいると思います。結論から言うと、カジノでイカサマが行われることはほとんどありません。なぜなら、バカラでは「バンカー」もしくは「プレイヤー」に賭けるかはプレイヤーが決められるからです。
しかし、イカサマを行っているような悪質なカジノではお客さんの賭け方に合わせて、数字の大きいカードや小さいカードを意図的に抜いている場合もあります。
また、大きめのカジノでは中央にカジノディーラーが一人立っており、プレイヤーはその周りを囲っているディスプレイから賭ける電子テーブルゲーム (ETG) タイプのバカラが用意されています。カジノ側はバカラのゲーム中に使用されているデッキを自由に変えることも可能ですが、大型のカジノであればあるほどイカサマが行われることは滅多にありません。
オンラインカジノのビデオバカラの場合、ほとんどのカジノが乱数発生器(RNG)と呼ばれるコンピュータープログラムおよびアルゴリズムを採用しており、このプログラムがバカラの各ラウンドでの勝敗を決めています。そして、悪質なオンラインカジノではこの乱数発生器に手を加え、カジノ側に有利となるよう調整している場合もあります
オンラインカジノでバカラを安全に楽しみたい場合は、Project 575が紹介している第三者監査機関の監査や検証を通過しているオンラインカジノでプレイすることをオススメします。代表的な第三者監査機関は次の通りです。
代表的な第三者機関
- eCOGRA
- Gaming Laboratories International (GLI)
- iTech Labs
- Software Quality Systems (SQS)
- Technical Systems Testing (TST)
- NMi
- BMM Testlabs
- Gaming Associates
信頼できるオンラインカジノはどこ?
監査機関は、乱数発生器やカジノゲーム自体の検証を定期的に行っているため、カジノ側はイカサマや不正を行うことが極めて困難になります。従って、監査機関により公平性や安全性の確認が行われ、政府が発行したライセンス (運営許可証) を取得しているオンラインカジノは
信用度がとても高く、イカサマも限りなくゼロに近いと言えます。オンラインカジノを探す場合はライセンスの有無をチェックするようにしましょう。代表的なライセンス発行元は以下の通りです。
代表的なライセンス発行機関
- UK Gambling Commission (UKGC)
- Kahnawake Gaming Commission
- New Jersey Division of Gaming Enforcement (NJDGE)
- Gibraltar Gambling Commissioner (GGC)
- Nevada Gaming Commission
- Malta Gaming Authority (MGA)
- Alderney Gambling Control Commission (AGCC)
また、バカラテーブル内に罫線が表示されているカジノを選択するようにしましょう。
バカラで行われるイカサマの手口
イカサマとは、カジノ側に有利となるイカサマだけではなく、ディーラーとプレーヤーが共謀して行うイカサマや複数のプレイヤーが協力して行う方法など、さまざまなパターンがあります。ここでは実際に行われてきたバカラのイカサマの種類を紹介しています。

カードの抜き取り
海外のカジノによってはバカラを始める際、カジノ側から新品のトランプの封を切るように言われる場合があります。
その際にいくつかのカードを抜き取っておき、通常通りゲームを始めます。あとはいざというときに抜き取ったカードを交換するという手口になります。
フォールスシャッフル
こちらはディーラーが行うイカサマとなります。リチャード・マーカス氏というイカサマ師が最初に考案した手法で、カードを混ぜたように“見せかける”シャッフル方法を意味します。カードの配列が変わらず、あらかじめ決められた順番でカードを配ることでどちらか一方を勝たせることができるようになります。
フォールスシャッフル機能付きカードシャッフラーの使用
カードシャッフラーとは、トランプのシャッフルを自動で行ってくれる機械です。
上述のフォールスシャッフルができるカードシャッフラーを使うことで、次にどのカードが出てくるのか把握できるようになります。
また、ディーラーとプレイヤーが共謀している場合は、いつ、どこに賭けるべきかを指示することで特定のプレイヤーを勝たせることも可能となります。
カードに印をつける
バカラでは古くから使われているイカサマの一種であり、カードの裏面などに印をつけることで、トランプの数字を把握できるようになります。バカラでは「8」と「9」に印をつけるのが一般的です。
カードカット
シューの中に隠しカメラなどを設置して、カードの並びを読み取るイカサマ行為です。これは1人でも複数名でも、テーブルに座っている人数に関係なく行うことができるイカサマとなります。
パストポスティング
バカラやブラックジャック、ルーレット、クラップスなどカジノチップを使用するテーブルゲームで行われるイカサマです。ゲームを始める際は少額で賭けておき、当たってから高額チップにすり替えるという手法です。このイカサマは、ディーラーとプレイヤーが共謀して行うケースがほとんどです。
チップダンピング
このイカサマは上述のパストポスティングと同じようなやり方で行われます。違いとしてはプレイヤーがイカサマを働くのではなく、ディーラーが行うという点です。例えば、プレイヤーが$20をベットして勝利したとします。
配当が2倍の時、本来ディーラーは$20分の勝利金を払い戻すのですが、この際バレないように$40分のチップを払い戻す行為をチップダンピングと呼びます。
カード自体の傷や汚れを利用する
ここで紹介しているものは全てイカサマ行為ですが、バカラをプレイしている時に偶然、カードの傷や汚れを発見し、それを利用することはイカサマとはなりません。もし、「8」や「9」のカードに傷や汚れがついている場合、バカラではとても有利にゲームを進めることが可能となります。
バカラは負けるようにできてるの?
バカラやブラックジャック、スロットマシン、ルーレット、ビデオポーカーを含むほぼ全てのカジノゲームは、プレイヤーから一定の利益を得るためにカジノ側が有利となるようルールが設けられています。
これは控除率やハウスエッジと呼ばれ、バカラの場合は約1.2%となっています。つまり、プレイヤーが$100をバカラで賭けた場合、1ゲームあたり平均$1.2、カジノ側が勝つということになります。
ハウスエッジは決してイカサマではなく、カジノを運営していくための必要なカジノ側の利益であり、言わば「胴元の取り分」とも言われています。
では、バカラをプレイすると必ず負けるのか?と言われるとそうでもありません。バカラは他のギャンブルやカジノゲームと比較するとハウスエッジが低めに設定されているゲームでもあり、世界中で多くのプレイヤーがバカラで勝利しています。日本人バカラプレイヤーである柏木昭男氏は、過去に毎年1億円ほどの利益をバカラで上げていました。
結論として、バカラにはイカサマがあると感じているプレイヤーもいれば、そう思わないプレイヤーもいるということになります。

バカラが危険だと言われる理由
バカラはプレイヤーにとって危険なのでは無く、カジノ側にとって危険なゲームとして知られています。バカラがカジノ側にとって危険と言われる理由はハウスエッジが約1.2%とカジノゲームの中で低めのゲームに入るからです。もう一つの理由としては、基本的にバカラのベット上限は高く設定されている傾向があり、ハイローラーや大金を賭けるプレイヤーの方々が好んでバカラをプレイするという理由があります。
バカラでは、「バンカー」に賭けた際のハウスエッジは約1.06%とさらに低くなり、「引き分け」の場合のオッズは約14.36%でありながらも8〜9倍の高配当が期待できます。
例えば、ラスベガスのカジノでは1回のベットで最大1,500万円以上賭けることができ、シンガポールではなんと7,500万円以上のベットを行うことができます。
また、バカラでは毎回100万円を賭け続けていると、1億円以上を稼げる可能性もあるため、バカラはカジノ側にとって危険なカジノゲームと言われています。