バカラは、ブラックジャックと並んで勝ちやすいカードゲームとして多くの愛好家がいるカジノゲームだと言われています。バンカーに賭けた際のハウスエッジ (控除率) は約1.06%と言われており、他のカジノゲームと比べても低い割合となっています。
ハウスエッジとは、カジノが利益を出すために必要な控除率のことを指します。
バカラには赤色と青色の円が書かれた表があり何を意味しているのか、気になったプレイヤーもいるかと思います。これは「罫線」と呼ばれるもので、過去のゲーム結果を表しています。バカラ上級者プレイヤーの中には勝つ確率をさらに高めるために、これまでのゲーム結果や勝敗の流れを確認する方も多く存在します。
今回はバカラの必勝法ともいわれる罫線の読み方を解説させていただきます。
バカラ罫線の見方と使い方
現在はほとんどのカジノでバカラテーブルの横に、オンラインカジノでは画面上にバカラの「罫線」が表示されており、自動で更新されていますが、昔は紙とペンを使って自分で記録しているバカラプレイヤーも多くいました。
紙とペンを使った罫線を大きく変えたのが「ビーズロード 、中国語で珠盤路 (チューチャイロ)」と呼ばれるものになります。ビーズロードはお盆のような形をしている表のことで、以下のように様々な名前で呼ばれています。
珠盤路(ビーズロード)の別名
- ブレッドロード (Bead plate road)
- マーカーロード (Marker road)
- キューブロード (Dice road)
- ダイスロード (Cube road)
ビーズロードは高さが6列の表となっており、左上から縦にゲーム結果が記録されていきます。それぞれの色が示す意味は以下の通りです。
- 青色: プレイヤーの勝利
- 赤色: バンカーの勝利<
- 緑色: タイ・引き分け
ビーズロード以外にもバカラ罫線にはいくつかの種類があり、それぞれの罫線で過去のゲーム結果やパターン、勝負の流れなどを確認することができます。バカラの罫線は必勝法の一つとも言われており、罫線を確認することでゲームの傾向やある程度の予測を立てることができるようになります。
また、罫線を使う場合には、サイドベットには賭けない方が無難でしょう。
バカラ罫線の種類や読み方、使い方は以下の通りとなります。
1. 珠盤路 (ビーズロード・ビーズプレート)
海外のカジノやオンラインカジノで最も一般的なバカラ罫線が「ビーズロード・ビーズプレート」になります。色のついた円や小さな点を使って、プレイヤーとバンカーのどちらが勝ったのかを記録していくシンプルな表になります。また、オンラインカジノでは色のついた円の中に文字を表示するかどうかも設定することができます。
ビーズロードでは、バンカー側が勝利した際には赤色の円に「B」の文字、プレイヤー側が勝利した際には青色の円に「P」の文字、引き分けの際は緑色の円に「T」の文字のいずれかが記録されていきます。オンラインカジノによっては、円の中の文字を0から9までの数字に置き換えることもでき、その場合はどの数字で勝利したのか?を表しています。
ビーズロードの表では、マス目の左上から順に上から下へゲーム結果が記録されていきます。一つの列には最大で6つのマスがあり下まで埋まると右隣の一番上から下までといった具合にゲーム結果が記録されていきます。
ビーズロードは他にも「ブレッドロード」「マーカーロード」「キューブロード」「ダイスロード」などと呼ばれることもあり、どの罫線も色のついた円や小さな点でゲームの結果を表しています。
- 青色の円: プレイヤー勝利
- 赤色の円: バンカー勝利
- 緑色の円: タイ・引き分け
- 青い小さな点: プレイヤーペアが成立
- 赤い小さな点: バンカーペアが成立<
2. 大路 (ダイロ・ビッグロード)
大路はビーズロードと同じく一列に6つのマスがあるバカラの罫線となっています。列の長さは36列から50列以上とさまざまな種類があるものの、どれも記録の仕方に違いはありません。
ビーズロードが単純にゲームの結果を記録していくのと比べ、大路では連勝が分かりやすく記録されていくのが大きな違いとなります。また、ビーズロードでは円が塗りつぶされているのに対し、大路はプレイヤー勝利の際に青丸、バンカー勝利の際に赤丸、引き分けの際には前回のゲーム結果に緑の斜線が引かれて表されます。
大路の記録方法は左上から縦に記録されていき、プレイヤー側もしくはバンカー側が連勝すると同じ列の下のマスに記録されていきます。例えば、初めにバンカー側が勝利した場合、左上のマスに赤丸が表示されます。2回目の結果もバンカー側の勝利だった場合、同じ列の下のマスに赤丸が表示されます。この時、3回目のゲーム結果がプレイヤー側の勝利になった場合、右隣の列の一番上のマスへ移動し、青丸が記録されることとなります。
つまりプレイヤーとバンカーが交互に勝つ展開になると、罫線・表は横に伸びていく形になり、どちらかの連勝があると下へ伸びていく形になるのが大路の特徴です。
ゲームの結果が引き分けとなった際は、前回のゲーム結果に緑の斜線が引かれたり、緑色の斜め線がマスに表示されます。カジノやオンラインカジノによって若干変わる場合がありますので注意しましょう。
大路では、バンカーペアの際は円の縁に赤い点、プレイヤーペアの際は青い点で表されます。また、一部のオンラインカジノではナチュラル (最初の2枚の合計が8または9) で勝利した際には円の中心に黄色い点が表示されているところもあります。
あまり見る機会はありませんが、バカラの大路で右端まで埋まった場合には一番左の列の記録が削除され、新しくゲーム結果が記録されることとなります。
バカラの大路にはゲームの結果によって生じるパターンに名前が付けらている場合があります。
ピンポン(Ping Pong)
ピンポンとは、バンカーとプレイヤーの勝利が交互に続いているパターンを意味します。バンカーが2連勝、その後にプレイヤーが2連勝している時は「ダブルピンポン」と呼ばれる場合もあります。
ドラゴン(Dragon)
バンカーもしくはプレイヤーの勝利が6回以上続き、丸が列の一番下のマスまで到達した場合、一番下の行で右側に折れて示されます。6回以上の連勝によって作られる罫線のパターンは「ドラゴン」や「ドラゴンの尻尾」と呼ばれています。
ダブルドラゴン(DOUBLE dragon)
あまり見ることのできないバカラのパターンですが、上述のドラゴンの後にさらに6連勝が起こった場合 (例えば、バンカー連勝の後にプレイヤーの連勝、その逆も然り)、丸が重なることのないように一番の下のマスには記録されず、その手前で右側に折れて示されます。バカラではこのような罫線のパターンを「ダブルドラゴン」と呼びます。
3. 大眼仔 (ダイガンチャイ・ビッグアイロード)
バカラの大眼仔は、前のゲーム結果と同じ動きをしているかを読む罫線となります。大眼仔を読むことでゲームの傾向や流れ、山札から場に出されるカードのパターンなどを知ることができるため、バカラの必勝法の一つと言えます。
大眼仔は一般的に大路の下に表示されており、大路と一緒に使用されます。具体的には大路の最新の結果と、その一列前の結果を比較して、同じ動きをしているかどうかを記録している罫線です。同じ動きをしていれば赤丸、違う動きをしていれば青丸で記録されます。大眼仔の赤丸と青丸はゲームの勝敗を表しているわけではないことに注意しましょう。
バカラでは、大眼仔と大路の2つの罫線を使用することで次はどちらに賭けるべきか判断することができます。簡単な例では、過去8回のゲーム結果が「プレイヤー、プレイヤー、バンカー、バンカー、プレイヤー、プレイヤー、バンカー、バンカー」と交互になっていた場合、同じパターンが続くことを期待して次のゲームでは「プレイヤー」へ賭けるのが良いかもしれません。大眼仔はこのようなパターンを知ることのできるバカラの罫線となります。
大眼仔をまとめますと、
- 大路で列が新しくなる、または結果が更新されるたびに大眼仔へ記録が行われる
- 赤丸は一列前と同じ動きを表している
- 青丸は一列前と異なる動きを表している
- 大路の一番新しい列と一つ前の列を比較した時、両方に丸があれば大眼仔へ赤丸が追加される。それ以外の場合は、青丸が追加される
- 続く丸の色は、新たに記録された左側もしくは上側のマスと比較して決定され、両方が同じなら赤丸、それ以外の場合は青丸が追加される
4. 小路 (シュウロ・スモールロード)
バカラの小路は大眼仔と全く同じ考え方の罫線になりますが、比較対象が異なってきます。小路では、大路の最新の結果と二つ前の列とを比較するため、最も複雑なバカラの罫線の一つと言えます。
5. 甲由路 (カッチャロ・コックローチロード)
バカラの甲由路は、大眼仔や小路と同じ考え方となります。違いとしては小路が2列前と比較しているのに対し、甲由路は3列前と比較している点になります。甲由路では、大路で4列目の最初のマスが埋まってから記録が始まります。また、甲由路は大眼仔や小路と違い、丸ではなく斜め線で表されます。
バカラには決まったパターンがあるの?
結論から言いますとバカラは複数のトランプデッキを使用した運要素の強いカジノゲームですので、毎回パターン通りの結果になるわけではありません。また、ほとんどのオンラインカジノでは、各ゲームの結果をランダムにするよう乱数発生器(RNG)と呼ばれるコンピュータープログラムおよびアルゴリズムを採用してため、罫線のパターン通りに行かない場合もあります。
バカラには他のカジノゲームと同様にハウスエッジが設けられていることにも注意しましょう。ハウスエッジが設けられている限り、海外のカジノやオンラインカジノでバカラをプレイする時は常にバカラプレイヤーが不利な状況であると言えます。オンラインカジノでバカラをプレイする場合は必ずカジノの提供するウェルカムボーナスや入金ボーナスを使用するようにしましょう。
そのほかの戦略として、マーチンゲール法やフィボナッチ法などのベッティングシステムを活用して、ゲームを優位に進めることができるようになります。また、本記事でもご紹介しているようにバカラの罫線を確認し、ゲームの流れや傾向を読み、次の結果の予測を立てることもおすすめです。注意するべきポイントとして、バカラや他のカジノゲームには毎回必ず勝てるような必勝法は存在しないものの、罫線を利用したり、ベッティングシステムなどの戦略を活用することで勝つ確率を高めることは可能なため、稼ぐことは可能です。
実際にカジノの本場ラスベガスなどでは、バカラで稼ぎ生活しているプロも存在します。
バカラの罫線の読み方は?
ここでは、バカラの罫線である大路の基本的な読み方をご説明いたします。
- 青色の円は、プレイヤーの勝利を示す
- 赤色の円は、バンカーの勝利を示す
- 一番最初のゲーム結果は、罫線の左上の隅に表示される
- 次のゲーム結果が一個前のゲーム結果と同じである場合は下に円が追加され、異なる場合は次の列へと移動する
- 青色の円が縦に長い場合は、プレイヤーが連勝していることを意味する
- 赤色の円が縦に長い場合は、バンカーが連勝していることを意味する
ここで紹介している罫線の読み方は、トランプを8つ使用する通常のバカラの罫線の読み方となります。
バカラの罫線とは?
バカラの罫線とは、これまでのゲーム結果を記録した表のことを意味し、一部のバカラプレイヤーからは「罫線を読むことはバカラの必勝法の一つ」と言われるほど有名なものになります。
バカラは運要素の強いゲームですが、結果には偏りが出る場合が多く、罫線に記録されたこれまでの傾向や流れを読むことで次はどちらにかけるべきか予測を立てることが可能となります。バカラの罫線は基本的にバカラテーブルに設置されている画面から確認することができます。
バカラ罫線の甲由路とは?
甲由路はコックローチロードとも呼ばれるバカラ罫線の一つで、ゲームの傾向や流れ、山札から場に出されるカードのパターンなどを知りたい場合に利用されます。基本的に大路と呼ばれる他の罫線と一緒に使われ、大眼仔や小路と同じ考え方の罫線となります。違いとしては小路が2列前と比較しているのに対し、甲由路は3列前と比較している点になります。また、甲由路では、大路で4列目の最初のマスが埋まってから記録が始まり、他の罫線と違い丸ではなく斜め線で表されます。
甲由路で赤い線が多く表示されている場合は、同じ結果やパターン (例えば、プレイヤーが2連勝した後にバンカーが2連勝するなど) が繰り返されていることを意味し、その流れに乗ることで勝つ確率が高くなる可能性があります。
一般的なバカラ罫線の種類
バカラでよく使われる罫線は次の通りです。
罫線の種類
- 珠盤路 (ビーズロード・ビーズプレート)
- 大路 (ダイロ・ビッグロード)
- 大眼仔 (ダイガンチャイ・ビッグアイロード)
- 小路 (シュウロ・スモールロード)
- 甲由路 (カッチャロ・コックローチロード)
バカラのハウスエッジは?
バカラのハウスエッジは、バンカーが約1.06%、プレイヤーが約1.24%となります。
もちろんこの数字は、ライセンスのもと健全に運営しているカジノやオンラインカジノの場合です。
残念ながら中にはバカラで不正を行うカジノもあります。そういうカジノは、胴元がもっと儲かるようにカードに細工がされていたりします。