ブラックジャックのベーシックストラテジーは、手持ちの手札とディーラーのアップカードなどのプレイヤーに与えられた情報を基に最善の選択をするための戦略です。
つまり、ベーシックストラテジーを覚えると、ヒット、スタンド、ダブルダウン、スプリット、サレンダーなどのアクションを適切なタイミングで行うことができるようになります。
「ブラックジャックで勝率を上げたい!」と思っている方には、基本戦略(ベーシックストラテジー)が最善の方法と言えるでしょう。
ブラックジャックのオッズは、状況によって勝率が異なるため、ベーシックストラテジーチャートを活用することで、勝率を安定させることができます。
早速、本記事からベーシックストラテジーを学んで、オンラインカジノなどで実践していきましょう。
ブラックジャックのベーシックストラテジーとは?
ブラックジャックでは、オンラインカジノでもランドカジノでも、プレイヤーはターンごとに決断を迫られます。配られたペアをスプリットするか、ダブルダウンするか、スタンドするか、ヒットするか決めなければいけません。初心者プレイヤーが初めから最善のアクションを行うのは、難しいでしょう。そこで、ブラックジャックのベーシックストラテジーを活用することで、初心者でも簡単に理論上最善のアクションを行うことができます。
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、プレイヤーがどのような手札を持っている場合、どのようにプレイすべきかを正確に示す、いわゆるガイドラインです。自分の手札とディーラーのアップカードという2つの情報から取るべき行動を教えてくれます。
ブラックジャックの基本アクション
初心者の方のためにブラックジャックのアクションを以下にまとめたので、ぜひ覚えておいてください。
- スタンド
- ヒット
- スプリット
- ダブルダウン
- サレンダー
- スプリット後のダブルダウン
前述した通り、ベーシックストラテジーは、ブラックジャックで最適な選択をすることで、勝率をぐんと上げてくれます。例えば、ソフト17でスタンドすべきかヒットすべきか、10のペアをスプリットすべきか、14点の手札でサレンダーすべきかなど、あらゆる状況下でどういった選択をするべきかを教えてくれます。
ブラックジャックのベーシックストラテジーは本当に使える?
ブラックジャックのベーシックストラテジーは理論上最善の戦略だと言われています。ベーシックストラテジーを使う主なメリットは以下の通りです。
- ハウスエッジを下げられる
- 損失を最小限に抑えられる
- 勝率を上げられる
要するに、ベーシックストラテジーの目的は、プレイヤーのリターンをできるだけ高くすること。そのためであれば、ベーシックストラテジーは、効果的です。ブラックジャックのハウスエッジ を0%に近づけることができる、数少ない戦略の一つだと言われています。
ただし、ベーシックストラテジーに沿ってプレイすれば、100%全てのゲームで勝てるというわけではないので、そこは要注意。むしろこの戦略は、途中経過よりも、最終結果をプラスに持っていくための戦略です。ブラックジャックのギャンブル経験を積むことができるでしょう。
ブラックジャックのベーシックストラテジー表とは?
ブラックジャックのベーシックストラテジーチャートは、カードの組み合わせに応じて、どのように行動すべきかを示した戦略表です。
ネットなどで公開されている一般的なブラックジャックのベーシックストラテジーチャートの使い方は、縦軸から自分のハンドの合計値、横軸からディーラーのアップカードの数字を見つけ、縦軸と横軸が交差するマスに書かれた特定のゲームでの最良のアクションを確認します。
なお、場合によっては、2つのアクションが推奨されているものもあります。ルールによって、もし最初のアクションが実行できない場合は、2つ目のアクションを選びましょう。
今回は、それぞれのシーンでの最善のハンドを表にてまとめています。
ハードハンドのベーシックストラテジー
ハードハンドとは、エースが含まれていない手のことです。以下に、ハードハンドにおけるベーシックストラテジーを表にまとめました。
手の合計 | ディーラーのアップカード | 行動 |
---|---|---|
8以下 | 2-9 | ヒット |
9 | 3-6 | ダブルダウン |
9 | 2,7,8,9,A | ヒット |
10 | 2-9 | ダブルダウン |
10 | 10,A | ヒット |
11 | 2-10 | ダブルダウン |
11 | A | ヒット |
12 | 4-6 | スタンド |
12 | 2-3,7-A | ヒット |
13-16 | 7-A | スタンド |
13-16 | 2-6 | ヒット |
17以上 | 2-A | スタンド |
ソフトハンドのベーシックストラテジー
ソフトハンドとは、エースが含まれる手のことです。以下に、ソフトハンドにおけるベーシックストラテジーを表にまとめました。
手の合計 | ディーラーのアップカード | 行動 |
---|---|---|
A-2, A-3 | 5-6 | ダブルダウン |
A-2, A-3 | 4,7-9 | ヒット |
A-2, A-3 | 2-3,10-A | ヒット |
A-4, A-5 | 4-6 | ダブルダウン |
A-4, A-5 | 2-3,7-A | ヒット |
A-4, A-5 | 10 | ヒット |
A-6 | 3-6 | ダブルダウン |
A-6 | 2,7-9 | ヒット |
A-6 | 10-A | ヒット |
A-7 | 2-8 | ダブルダウン |
A-7 | 9-A | ヒット |
A-8, A-9 | 2-A | スタンド |
ペアハンドのベーシックストラテジー
ペアハンドとは、同じ数字のカードが2枚配られた手のことです。以下に、ペアハンドにおけるベーシックストラテジーを表にまとめました。
手の合計 | ディーラーのアップカード | 行動 |
---|---|---|
A-A | 2-8 | スプリット |
A-A | 9-A | ヒット |
2-2 | 2-7 | スプリット |
2-2 | 8-A | ヒット |
3-3 | 2-7 | スプリット |
3-3 | 8-A | ヒット |
4-4 | 5-6 | スプリット |
4-4 | 2-4,7-A | ヒット |
5-5 | 2-9 | ダブルダウン |
5-5 | 10-A | ヒット |
6-6 | 2-6 | スプリット |
6-6 | 7-A |
ブラックジャックのベーシックストラテジーのシュミレーション
ブラックジャックのベーシックストラテジーを実践するためには、シュミレーションを行うこ戸をお勧めします。
オンラインカジノにあるブラックジャックには、デモモード(無料プレイ)が用意されていることが多いので、利用しながらベーシックストラテジーチャートを使いこなしていきましょう。
以下は、ブラックジャックのベーシックストラテジーのシュミレーションに必要な手順です。
- ディーラーのアップカードとプレイヤーのカードを確認する。
- ベーシックストラテジーのチャートを参照し、最適なアクションを選択する。
- 選択されたアクションに従って、プレイヤーがカードをヒットまたはスタンドする。
- ディーラーがカードを引き、勝敗を判定する。
まずは、しっかりシュミレーションを繰り返し、ブラックジャックのベーシックストラテジーを実践で活用しながら、勝率アップを目指しましょう。
ブラックジャックでおすすめの立ち回り方
ブラックジャックで勝ちたい方は、ここで紹介するブラックジャックの立ち回り方を実践するのがおすすめです。ここで紹介する立ち回りは、ほとんどすべてのブラックジャックゲームで利用することができますし、カードカウンティングをしないことを前提としているので、どなたにもおすすめです!
インシュランスベットをしない
多くのカジノでは、ディーラーがA(エース)のアップカードを見せたとき、インシュアランスベットを提供するのがお決まりです。このインシュアランスベットは、たとえ20や19といった良い手札であったとしても、絶対に乗ってはいけません。
インシュアランスベットすべきでない理由はシンプル。オファーインシュアランスは2対1という、ディーラーがブラックジャックを出す確率よりずっと低い配当なので、カモになるベットだからです。ソフト17でスタンドしなければならないディーラーがAのアップカードを出す確率は17%であることを覚えておきましょう。
7のアップカードに対して常に9のペアでスタンドする
9以下のアップカードに対して、9のペアをスプリットするのは基本的な戦略です。しかし、やっかいなのは、ディーラーが7のアップカードを持っている場合。この場合だと、9のペアをスプリットするのではなく、スタンドするのが最善策です。スタンドしたほうが勝つ確率が高くなります。
なぜこれが良い手になるのかは、その理由は簡単です。なぜなら、ディーラーのダウンカードがテンカード(10点札)である確率が高いからです。そもそも10、J、Q、Kといったテンカードは、52枚のトランプの中に多く入っていて、その数は他のカードの4倍です。つまり、ディーラーの手札が17で、プレイヤーの9のペアが18になる可能性が高いので、スタンドするのがベストなのです。
9以下のアップカードに対して常に10でダブルダウンする
ディーラーのアップカードが9以下の場合、必ず10でダブルダウンしましょう。なぜなら、ディーラーの9以下のアップカードに対して、2枚のテンカードで勝つ可能性が高いからです。
2か3のアップカードに対して常にハード12をヒットする
ディーラーのアップカードが2か3で、自分は2枚のカードでハード12だった場合、必ずヒットしましょう。バーストしてしまいそうな気がしてしまいますが、この状況では、ヒットが正解です。
ディーラーが2または3を引いた場合、ヒットしてもスタンドしても、負ける可能性が高いです。がしかし、スタンドするよりもヒットしたほうが勝つ確率が若干高いので、このトリッキーな組み合わせには、ヒットするのが最適です。
10のペアや5のペアをスプリットしない
5のペアで手札の合計が10となった場合、スプリットして2枚の5に分けるのはおすすめできません。というのも追加のカードを引くことで20や21を引ける確率が高いからです。
10のペアの場合も、同様です。すでに20というハンドを持っていることになるので、ディーラーがブラックジャック(21点)を出さない限り勝つことができます。
Aのペアと8のペアは常にスプリットする
ディーラーのアップカードが何であろうと、Aのペアと8のペアは必ずスプリットすべきです。当然のことながら、大多数のブラックジャックプレイヤーは、ディーラーが9以上のアップカードを見せている場合、8のペアをスプリットすることはないでしょう。しかし実際には、これは間違ったアクションです。
Aのペアがあるときは、両方のハンドに勝つ可能性があるため、スプリットする価値があります。また、スプリットした後、両方のハンドでブラックジャックをヒットする可能性も高いです。
ハード11の場合常にダブルダウンする
ディーラーのアップカードに関係なく、ハード11のハンドでは、ダブルダウンをしたほうが勝つ確率が高いです。ただし、マルチデッキのゲームで、ディーラーのアップカードがAだった場合は例外です。
もし、ディーラーはソフト17でスタンドしなければならないとルールで決められている場合、ディーラーがAを示しているときは、ダブルダウンするよりも、ヒットをするほうが少しはマシでしょう。
A、9、10のアップカードに対して常にソフト18(A-7)をヒットする
18のハンドは勝利確実だ、と勘違いしている人が多いようです。特にディーラーのアップカードがA、10、9の場合、A-7といったソフト18でスタンドする人が多いのはそのためでしょう。
ところが残念ながら、A-7を持っていて、ディーラーがA、10、9をアップカードとして引いた場合、プレイヤーのハンドは弱くなってしまいます。実際、ヒットするかスタンドするかは問題ではなく、勝負において劣勢であることに変わりはありません。というのも、2、3、Aなどのローカードを引けば、ハンドが18以上になり、ディーラーに勝つ確率がやや上がるからです。
一方、10、J、Q、Kを引いても、ソフト18の手札が損なわれることはありません。A、10、9などのディーラーの強いアップカードに対しては、常にソフト18をヒットするのが最善の策です。ハード17〜21のハンドか、ソフト19〜21のハンドが狙えます。
ただし、例外として、シングルデッキのブラックジャックでは、ディーラーはソフト17でスタンドしなければならないと決められています。この場合は、ディーラーのアップカードAに対してソフト18でスタンドすると、少し有利になるでしょう。
ディーラーがソフト17でヒットしなければならない場合の戦術
ディーラーがソフト17でヒットしなければならないというルールがある場合、ディーラーのアップカード2に対してA-7 (ソフト18)、アップカード6に対してA-8(ソフト19)、アップカードAに対してハード11で必ずダブルダウンすべきです。
逆に、ディーラーがハード17でヒットしなければならないというルールのブラックジャックゲームをプレイしている場合は、その逆を行います。また、ブラックジャックの種類によっては、サレンダーが存在しない場合があるので要注意です。
5か6のアップカードに対してA-2〜A-7までは常にダブルダウンする
ディーラーのアップカードが5か6の場合、基本的にAと2〜7までのカードを持っていれば、ダブルダウンすべきです。つまり、ディーラーが5か6を持っていたら、ソフト13〜ソフト18までのハンドをダブルダウンすべきだということですね。
ただし、この戦術は、シューのデッキ数やゲームルールによって、テーブル上にある他の手札にも適用されることがあるので要注意。例えば、2デッキのブラックジャックゲームでハード17ルールがある場合、ディーラーの4、5、6に対して、常にA-3(ソフト14)をダブルダウンすべきでしょう。
強いアップカードに対してハード15とハード16はサレンダーする
ハード15とハード16はブラックジャックの中で最も弱いハンドです。特に、ディーラーのアップカードが強い場合、つまり、A、10、9を示している場合は、ヒットしてもスタンドしても、どちらにしてもプレイヤーの劣勢であるため、最善のアクションはサレンダー(降伏)して損切りすることです。
ハード15やハード16の場合は、サレンダーしたほうが安全で、長期的にみればお金の節約にもなります。具体的には、ディーラーが10を示した場合は、常にハード15をサレンダーすべきです。
一方、ハード16の場合、ディーラーのアップカードが9でも10でもサレンダーしなければならないため、さらに悪い状況となります。また、ゲームルールやシューのデッキ数によっては、他のハンドをサレンダーしなければならないこともあるでしょう。
シングルデッキで5か6のアップカードに対して、常に8でダブルダウンする
ベーシックストラテジーでは、マルチデッキゲームでプレイする場合、ハンド8をダブルダウンしてはいけないとされています。しかし、シングルデッキゲームではその逆です。ディーラーのアップカードが5か6なら、ハンド8をダブルダウンすべきです。
4のペアがある場合にも、この戦略は適用できますが、一つだけ例外があります。スプリット後にダブルダウンできる場合は、ディーラーのアップカード5か6に対して、ダブルダウンせずに、4のペアをスプリットしたほうがいいでしょう◎
2のペアと3のペア
ディーラーが2または3を示しているときに、2のペアまたは3のペアをどうするかは、プレイ中のゲームルールによって異なります。ペアをスプリットした後にダブルダウンできるゲームであれば、ディーラーが2または3のアップカードを持っている時、2のペアまたは3のペアをスプリットすべきです。ヒットするよりもダブルダウンするほうが、より多くの利益を獲得することができるでしょう。
一方、ゲームルール上、ペアをスプリットした後のダブルダウンが認められていない場合は、ディーラーのアップカード2または3に対して、常に2のペアまたは3のペアでヒットすべきです。シングルデッキのブラックジャックゲームをプレイしている場合は、アップカード3に対して、2のペアを常にスプリットしましょう。
ベーシックストラテジーを使ってオンラインブラックジャックの勝利を増やそう
オンラインブラックジャックのベーシックストラテジーについてお分かりいただけたでしょうか。
どのような戦略であってもオンラインブラックジャックをプレイするたびに勝利できるようにはなりません。しかし、ベーシックストラテジーはブラックジャックの勝率を上げるための最善の方法の1つと言われているので、1度は使ってみる価値があると思います。
ほとんどのオンラインカジノでは、複数種類のブラックジャックが用意されています。全ての種類をチェックし、最も柔軟で、プレイヤーに有利なテーブルを探しながら、ブラックジャックのベーシックストラテジーを活用してみてください。