テーブルゲームの攻略法や必勝法を模索していく中で、必ず一度は耳にするであろう、「マーチンゲール法」。
「ゲームに負けるたびにベット額を2倍に増やしていく」というシンプルな賭け方です。
ゲームに勝てば、それまでの損失が一度で回収できるだけでなく、プラスの利益も出せることから支持されていますが、負けが続いたときのリスクも大きいともされています。
とはいえ、いくつかのポイントに気をつければ、成功確率を高められるのも事実です。
この記事では、そんなマーチンゲール法の使い方、メリット・デメリット、成功させるコツまで、とことん解説していきますので、ぜひ最後まで読み進めてください!
マーチンゲール法とは
繰り返しになりますが、マーチンゲール法とは、ギャンブルやトレードで使われる有名なベッティングシステムで、ゲームに負けるたびに賭け金を2倍に増やしていくという手法です。
マーチンゲール法の基本原理はとてもシンプルで、ルールは次のとおり。
- 負けるたびに賭け金を2倍にする
- 勝ったら最初の賭け金に戻す
この方法では、1回の勝利で過去のすべての損失を取り戻すことを目的としています。
ゲームに勝てば、それまでの損失が一度で回収できる、かつ初回ベット額と同額の利益も出すことも可能です。
ちなみに、マーチンゲールという名前は、フランス語の “Martingal”(馬のコントロールに使う調教馬具)という単語に由来します。
マーチンゲール法の歴史|生みの親「ポール・レヴィ」
マーチンゲール法の歴史をさかのぼると、フランスでギャンブルが流行した18世紀初頭、有名な数学者のポール・レヴィによって考案されました。
ギャンブル好きだったポールは、「コイントスの結果で『表』が続くと、『裏』の出る確率が上がる」という、いわゆる「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」に基づく考えを主張。
のちに、多くのギャンブラーがこれに賛同し、負けた後の賭け金を増やすやり方が浸透していきます。
やがて、この賭け方は広く認知されるようになり、コイントスだけでなく、ルーレット、ブラックジャック、クラップス、バカラなど他のゲームでも使われるようになっていきました。
マーチンゲール法が使えるゲーム
マーチンゲール法が使えるカジノゲームを挙げればたくさんありますが、特に勝ち負けの確率が50/50で、配当が2倍のゲームに向いています。
マーチンゲール法がおすすめなゲーム一覧は、次のとおりです。
- ルーレット:マーチンゲール法を適用しやすいゲームの一つ。赤黒賭けや奇数偶数賭けがおすすめ。
- バカラ:プレイヤーとバンカーの勝率が近いため、使用可能。
- ブラックジャック:基本戦略を使えば、勝率を50%近くまで上げられるため、使用可能。
- シックボー
- ハイロー
- 競馬:勝ち負け予想に使用可能。ただしオッズが2倍にならないことが多いため、注意が必要。
マーチンゲール法の使い方・賭け方
マーチンゲール法を使って賭ける方法はいたってシンプルです。
- ベット額を決める
- 負けたら、賭け金を2倍にする
- 再び負けたら、前回の賭け金をさらに2倍にする
しょっぱなから勝ちが続いた場合、テーブルリミットに合わせた基本のベット額で、数回ゲームをプレイすることになります。
このステップ2・3は、「勝つ」まで、あるいは「損切りのタイミング」まで繰り返します。
1. ベット額を決める
まずは、基本のベット額を設定します。
マーチンゲール法では、ゲームに勝つたびに、この設定したベット額に戻ります。
1ドル、5ドル、10ドル、100ドルなど、自分のバンクロールとゲームのテーブルリミットに合わせて設定しましょう。
2. 負けたら、賭け金を2倍にする
たとえば、初回のゲームにベット額5ドルで負けた場合、二回目は2倍の10ドルをベットします。
逆に、初回のゲームに勝った場合、次は最初に設定したベット額に戻すだけです。
3. 再び負けたら、前回の賭け金をさらに2倍にする
先ほどのケースとだと、二回目のゲームにベット額10ドルで負けた場合、三回目は2倍の20ドルをベットします。
こうすることで、勝ったときにそれまでの損失を取り戻し、初回ベット額と同額の利益を手にすることができるのです。
マーチンゲール法のメリット
マーチンゲール法を使うメリットをまとめると以下の三つです。
- やり方が簡単で、実践しやすい
- 負けを取り戻すことができる
- 短期間で利益を出せる
それぞれ詳しくみていきましょう。
やり方が簡単で、実践しやすい
マーチンゲール法では、負けたらベット額を2倍にするだけなので頭を使わず、ベットの判断で迷うことがありません。
単純明快なやり方を好むプレイヤーや、勝敗に囚われすぎて自分をコントロールできなくなりがちなプレイヤーにとって魅力的といえます。
負けを取り戻すことができる
マーチンゲール法を使ってゲームに勝てば、それまでの損失をすべて取り戻すことが可能。
さらに、初回ベット額と同額の利益が手に入るので、ゲームへのモチベーションがアップします。
短期間で利益を出せる
マーチンゲール法では、短い期間で連勝することもあるため、短期的にみると損失の回収や利益を出すことは可能。
ただし、勝ち続ける保証はないため、長期的な攻略法としては使えないことに注意が必要でしょう。
マーチンゲール法のデメリット
マーチンゲール法はメリットばかり!と思われたかもしれませんが、その一方でデメリットも存在します。
- テーブルリミット(ベット額上限)がある
- 資金がすぐに底をついてしまう
- 大損するリスクがある
上記の三つが、マーチンゲール法の悪い点です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
テーブルリミット(ベット額上限)がある
ランドカジノでもオンラインカジノでも、ベット額の上限が設けられていることが一般的です。
カジノのルールのせいで大金を賭けられない場合、マーチンゲール法はあまり有効とはいえないでしょう。
資金がすぐに底をついてしまう
マーチンゲール法では、ゲームに勝つまで、ベット額を2倍に増やし続けなくてはなりません。
もともと予算が少ない人だと、ゲーム開始まもなくして資金がゼロになってしまう可能性も。
先に資金が底をついてしまわないよう、無制限のバンクロールを用意すればいいのですが、これはほとんどのプレイヤーにとって現実的ではないでしょう。
大損するリスクがある
バンクロールを全額失って大損するリスクも、マーチンゲール法のデメリットの一つ。
たとえば、ブラックジャックのようなテーブルリミットがある場合、無制限にベット額を増やせるわけではありません。
つまり、仮にマーチンゲール法に沿ってベット額を増やしていくと、テーブルリミットに到達するか、資金が底をつくかの二択…。
いずれにせよ、それ以上のベットができない状態になり、結果大損することになるリスクが高いというわけです。
マーチンゲール法の実践シミュレーション
マーチンゲール法を、ここで実際に試してみましょう。
バカラを例に、初期資金100,000円、最小ベット1,000円で始めます。
勝った場合は1,000円の利益、負けた場合は倍額を次のラウンドで賭けます。
以下は、5回のラウンドのシミュレーション結果です。
ラウンド | 賭け金 | 勝ち負け | 利益/損失 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 1,000円 | 勝ち | +1,000 | 101,000円 |
2回目 | 1,000円 | 負け | -1,000 | 100,000円 |
3回目 | 2,000円 | 負け | -2,000 | 98,000円 |
4回目 | 4,000円 | 勝ち | +4,000 | 102,000円 |
5回目 | 1,000円 | 勝ち | +1,000 | 103,000円 |
注意すべき点は、連敗時の賭け金の増加です。
例えば、5回連続で負けた場合、1,000 → 2,000 → 4,000 → 8,000 → 16,000と、賭け金が急激に増加。
マーチンゲール法は短期的には効果がありますが、長期的にみるとリスクを伴うため、賢明な判断と適切な資金配分を心がけましょう。
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マーチンゲール法を成功させるコツ
カジノゲームでは、もともとオッズがプレイヤーの不利になっている場合が多いため、絶対にベットした分の金額を失わないということはほぼ不可能。
しかし、マーチンゲール法によって、損失額よりも収益額を上げて勝ちを増やすコツももちろん存在するので、以下で紹介していきます。
十分な軍資金を準備する
マーチンゲール法では、十分な軍資金を準備することが不可欠です。
連続して負けた場合、賭け金が急激に増加するため、大きな資金が必要になります。
資金管理を慎重に行う
それなりの資金が用意できたら、次は、適切な資金管理が重要です。
全資金の2%以内で賭けをし、リスクを抑えることをおすすめします。
損切りのタイミングを決めておく
マーチンゲール法を用いたラウンドでは、損切りのタイミングを事前に決めておくことも大切です。
負けが続いているのに勝負を続けても、マイナス分が膨らんでいき、資金が尽きてしまうだけ。
あらかじめ設定した損失額に達したら、いさぎよく諦めてゲームから去りましょう。
マーチンゲール法の種類
マーチンゲール法には、基本的な考え方は共通しているものの、他にも様々な種類が存在します。
ここでは、よく使われるものをいくつか紹介しましょう。
グランマーチンゲール法
グランマーチンゲール法は、増やすベット額が「前回の2倍 + 10ドル」になるバリエーション。
例えば、初回ベット額が10ドルでゲームに負けた場合、次は30ドルをベットします。
通常のマーチンゲールよりも、勝ったときの利益が大きく、「大マーチンゲール法」と呼ばれることも。
逆マーチンゲール法
負けたらではなく、勝ったらベット額を2倍に増やし、連勝の利益を最大化できるバリエーション。
「パーレー法」や「リバースマーチンゲール法」とも呼ばれ、負けた場合は元のベット額に戻します。
通常のマーチンゲール法の安全な代替策としてよく使われますが、当然必勝法ではないため、負けが続けば大損する可能性もあります。
逆マーチンゲール法について詳しく知りたい方はこちら
ミニマーチンゲール法
ミニマーチンゲール法は、前回のベット額より少額増やしてベットするバリエーション。
例えば、元のベット額が10ドルだった場合、次回は2倍の20ドルではなく、5ドル増の15ドルをベットします。
マーチンゲール法はカジノで使えるか
マーチンゲール法は、違法なベッティング方法ではないため、使ったとしてもカジノから追い出されるようなことはありません。
ただし、どんな攻略法にも言えることですが、他のプレイヤーの邪魔やトラブルになるような行動を見せれば、退場の原因になる場合もあります。
そうでなければ問題なしということですが、結局のところ、禁止かどうかはカジノ側の判断によります。
とはいえ、賞金が没収されたり、BANされたりすることはないので、マーチンゲール法をオンラインカジノで使っても問題ないでしょう。
マーチンゲール法まとめ
以上、「マーチンゲール法」についての解説でした。
マーチンゲール法は、一度の勝利だけでそれまでの損失が一気に回収できるという有力なカジノ攻略法ですが、賭け金が短期間でグッと増えるので、大きなバンクロールがマスト。
リスクがかなり高いため、誰でも頻繁に使えるベッティングではありませんが、一つのオプションとして知っておくと便利かもしれませんね!
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