ポーカーゲームにおける「リンプ」とは、プリフロップでビッグブラインドと同じ額をベットすることを指します。
初心者プレイヤーがよく使う戦略ですが、実は、中級〜上級者プレイヤーにはあまりおすすめされていません。
この記事では、そんなリンプの意味、ダメな理由、メリット、対応策などをまとめて紹介していきます。
では早速、なぜリンプは避けるべきなのか、どのような状況では例外的に有効なのか、詳しくみていきましょう!
リンプとは?
ポーカーの「リンプ」とは、プリフロップでビッグブラインド以外のプレイヤーが、ビッグブラインドと同じ額をベット(コール)することで、プレイを続けるアクションを指します。
正式名称「リンプイン」ですが、略して「リンプ」と呼ばれることが一般的です。
リンプの基本ルールは、次のとおり、とてもシンプルです。
タイミング | プリフロップでのアクションの順番が来て、かつまだ誰もレイズしていないとき |
ベット額 | ビッグブラインドと同額のチップ |
アクションの内容 | レイズはせず、コールのみ |
手札を強く持っていない場合によく行われ、ポットサイズを増やすことで、より多くのチップを獲得できる可能性を高めることができます。
リンプの具体例
ポーカーのリンプをよりよく理解するために、ここで具体例を2つみてみましょう。
リンプの具体例その①
テキサスホールデムのテーブルにおいて、UTGポジションにいて、手札は7♠8♠だと仮定します。
この状況で、ビッグブラインドと同額のチップを出し、コールすることが「リンプ」です。
リンプの具体例その②
別の例として、カットオフポジションにいて、手札はJ♥Q♣を持っているとします。
この状況で、ビッグブラインドと同額を出すだけで、フロップを見ることも「リンプ」となります。
ご覧のとおり、リンプは強いハンドでも弱いハンドでも行うことができ、例えば、A♠A♣のようなプレミアムハンドでリンプすることもあるのです。
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リンプがおすすめできない理由
冒頭でも少し触れたように、リンプはポーカー初心者がついやってしまいがちで、避けるべき戦略の一つともいわれています。
以下では、リンプがおすすめできない主な理由について詳しく説明していきます。
ポットが大きくならないから
リンプしたところで、ポットサイズが大きくなることはありません。
というのも、リンプは単にビッグブラインドの額をコールするアクションであり、新たなチップをポットに追加しないため。
これと対照的に、リンプではなくレイズをした方が、追加のチップが入り、ポットが一気に大きくなります。
初心者プレイヤーだと思われるから
リンプを行うと、ほとんどの場合、初心者プレイヤーの典型的なミスだとみなされてしまいます。
特に、対戦相手が経験豊富なプロであればあるほど、ターゲットにされやすくなるでしょう。
うかつにリンプすると、相手は自分の弱点をつこうとし、より攻撃的なプレイをしかけてくるかもしれません。
不利な立場に置かれたくないなら、リンプはなるべく避けた方がいいですね。
ポットオッズを与えやすいから
リンプは、小さなベットで参加でき、弱いハンドでも参加する価値が出てくるため、他のプレイヤーに有利なポットオッズを与えてます。
これは結果として、本来勝つべきではないハンドが勝つ確率を高め、自分の強いハンドの価値が下がってしまいます。
リンプによってポットオッズのコントロールが難しくなると、長期的にみたときに勝率が悪化する可能性があるでしょう。
ハンドの強さを示すことができないから
リンプをすると、相手が自分のハンドを読みにくくなりますが、その一方で、自分のハンドの強さを示すことができないという欠点も。
特に強いハンドを持っている場合、リンプよりもレイズすることで、弱いハンドを持つプレイヤーを排除し、ポットを大きくする方が賢い判断ですね!
リンプのメリットとデメリット
リンプには、メリットもデメリットも両方存在します。
まずは、リンプのメリットからみていきましょう。
メリット | 説明 |
チップを節約できる | リンプすることで、ビッグブラインドに比べて少ないチップでプレイを続けられる。特に、手札が弱い場合は、レイズによって相手にチップを与えてしまうことも避けられる。 |
相手のハンドレンジを絞れる | リンプすることで、相手の手札の強さをある程度予測できる。相手がリンプした場合、手札が弱い可能性が高く、レイズした場合は手札が強い可能性が高い。 |
ポットコントロールがしやすい | リンプすることで、ポットの規模を小さく保てる。自分の手札が弱い場合でも、相手が強いハンドを持っていると考えた場合には、フォールドすることを決断できる。 |
続いて、リンプのデメリットを紹介します。
デメリット | 説明 |
相手にチャンスを与えてしまう | リンプすることで、相手に安いコールのチャンスを与えてしまう。相手が強いハンドを持っている場合、リンプによって相手にチップを与えてしまう可能性がある。 |
主導権が取れない | リンプすることで、自分がゲームをリードすることができなくなる。相手がレイズし、自分がリンプすると、相手が主導権を握ることになる。 |
ブラフがしにくい | リンプすることで、自分が強いハンドを持っていないと相手に思われるため、その後、ブラフをかけることが難しくなる。 |
以上が、リンプのメリットとデメリットです。
リンプは場合によって効果を発揮することもありますが、カジノテーブルで使いすぎると、デメリットが大きくなることに注意しましょう。
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リンプが有効になるシチュエーション
リンプは一般的に避けるべきものですが、以下のような状況では、有効な戦略となりえます。
- ボタンやカットオフなど、良いポジションにいるとき
- マルチウェイポットを作りたいとき
- ドローハンドを持っているとき
- 相手の読みを外したいとき(上級者のブラフ)
ただし、上記のような状況にあっても、リンプは常に慎重に使用すべきです。
状況を見極め、適切なタイミングでのみ採用しましょう!
リンプされたときの対応策
ポーカーにおいてリンプするプレイヤーは「リンパー」と呼ばれています。
相手からリンプされた場合、以下の対応策を取ることで、相手の弱みをつき、有利な展開を作り出していきましょう!
大きめにレイズしてプレッシャーをかける
リンプに対しては、大きめのレイズで相手にプレッシャーをかけることが効果的。
通常の2.5〜3BBではなく、4〜5BBのレイズを検討しましょう。
これによって、弱いハンドを持つ相手をフォールドに追い込める可能性が高まります。
ハンドレンジを少し絞ってプレイする
リンプに対しては、ハンドレンジを絞ってプレイするのがおすすめ。
相手が弱いハンドを持っている可能性が高いため、プレミアムハンドやポジションの良いハンドではアグレッシブに攻めるのもあり。
また、むやみに任意のハンドでレイズするのではなく、相手のリンプレンジにしっかり勝てそうなハンドでレイズを返すようにしましょう。
まとめ
この記事では、「リンプ」というポーカー用語について詳しく解説しました。
リンプは、最初に大きなベットをせずにコールすることで、他のプレイヤーに参加を促す戦略の一つです。
ただ、リンプをすることで、逆に相手の攻撃を受けやすくなる場合もあるため、上級者にとっては危険な戦略とされています。
リンプをするかしないかは、その場の相手や自分の手札の強さなどを含め、総合的に判断するように心がけましょう!
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