パチンコの起源は日本?それとも韓国?徹底解説

よくお隣の韓国と物事の発祥について討論されがちですが、パチンコの発祥はどちらなのかということが気になる方もいる方と思います。

そんな方に向けてパチンコの発祥について徹底解説していきます。

パチンコの発祥は日本と韓国どっちなの?

パチンコは日本発祥と言われており、日本国内で人気のある大衆娯楽の一つです。カジノによくあるスロットマシンやピンボールを参考にして開発された日本特有のギャンブルだと言われています。

パチンコ店には色鮮やかで派手なパチンコ台が何台も並んでおり、地元の人々や観光客の間で人気を博しています。パチンコは日本独自の娯楽であり、他の国であまり見られないゲーム体験をすることができます。

代表的なものでは、人気アニメとのタイアップやカジノゲームにはないギミック、多彩な演出などが挙げられるでしょう。

また、パチンコ店は東京のような大都市から地方の街までさまざまな場所で営業されており、誰もが楽しめるようになっているのも特徴の一つと言えます。

パチンコという名前の由来は諸説ありますが、玉をはじいた際の音からパチンコとなった、というのが主流となっています。

パチンコの語源

  • パチン – 玉を弾いた時に使われる擬音。玉を「パチン」と弾くなど
  • コ – 「パチン」という擬音に接尾語の「コ」が付いたもの。また、パチンコでは小さな玉を使って遊ぶので、「小さい」を表すために「コ」をつけたなどという説もあります

そのほかには、関東では「ガチンコ」、関西では「パチパチ」と呼ばれていた時代もあり、その二つが組み合わさって「パチンコ」となったという説もあります。パチンコという呼称は1953年頃から使われはじめ、欧米でスロットマシンが流行り始めたのとほぼ同じ時期となっています。

このようにパチンコは日本発祥の人気大衆娯楽ですが、パチンコは韓国が発祥のゲームと思っている人も少なくなりません。その理由は20世紀初頭まで遡ります。

当時、さまざまな理由や背景から日本へ渡った韓国人が多く存在し、その中に日本のパチンコ文化へ深く関わった人もいました。その後、パチンコ業界は大きな成長を遂げ、現在では日本のパチンコ業の約80%ほどが在日韓国人とその子孫によって運営されていると言われております。このような歴史的背景からパチンコと韓国のイメージが強く結びつき、特に海外からくる観光客の中でパチンコは韓国発祥の娯楽ゲームと思う方も多くなりました。

韓流ドラマ「パチンコ」による影響

ほかにも、パチンコが韓国発祥のものと勘違いされる理由について「パチンコ」という韓流ドラマが人気を博したことも影響があるようです。

「パチンコ」は2022年3月からApple TV+で配信が開始されました。内容は韓国釜山にある海沿いの小さな村に住む、韓国人一家の80年間、4世代にわたる物語を描いたものとなっています。

作中の中で、主人公である女性のソンジャが大阪へと移住し、愛と悲しみと喜びの日々を送るシーンやパチンコ店経営で裕福になった父のモサズが登場するものの、パチンコ台などは一切登場しておりません。主演はユン・ヨジョン、イ・ミンホ、キム・ミンハ、ジン・ハが参加しています。

韓流ドラマパチンコ画像

日本のパチンコに関する映画は今のところない

今のところ日本の大衆娯楽であるパチンコについての映画やドラマはありません。上述の韓流ドラマとパチンコが一緒の名前のため、勘違いしている方や混乱が生じている方もいるかもしれません。

韓流ドラマのパチンコはミン・ジン・リーの小説をもとにスー・ヒューが制作したドラマシリーズであり、コ・ハンス役をイ・ミンホ、ナオミ役を澤井杏奈、キョンヒ役をチョン・ウンチェ、ソロモン・ペク役をジン・ハが演じています。

ギャンブル系の映画が見たいという方は、「ラスベガスをぶっつぶせ」や「カジノロワイヤル」などの洋画がおすすめです

パチンコに不正やイカサマはあるの?

人によっては「パチンコには不正やイカサマがある」と主張する人もいます。そして、パチンコでは勝つ人よりも負ける人の方が多いのも事実です。ですが、それにはしっかりとした理由があります。

パチンコで負けが続くと、不正があるのではないか?イカサマをされているのではないか?と疑ってしまうのも無理はありませんが、これはパチンコ店側が常に有利になるように、ある程度の設定が設けられているからです。

これはハウスエッジや控除率と呼ばれており、ギャンブル業界やカジノ業界でも同じように設けられています。他の言葉で表しますと、パチンコ店が運営をしていくための利益や手数料のことを意味しており、全てのプレイヤー側がこのハウスエッジを超えて勝利することは基本的にないと言われています。

海外のカジノやオンラインカジノのスロットマシンにもハウスエッジが設定されており、台によって0.5%から40%とさまざまです。一般的なパチンコではハウスエッジが10%~20%前後に設定されており、1万円を使って長期間遊んだ場合、理論上は8,000円~9,000円が戻ってくることとなります。差し引きされた分はパチンコ店側の利益となります。パチンコには複数種類の玉レートが存在しますが、1円パチンコなどの低貸レートの場合は、釘を閉められていて、還元率が低いことがよくあります。

ハウスエッジの関係上、パチンコ店側は不正やイカサマをする必要がありません。プレイヤー側が勝つ可能性も十分にあるものの、常にパチンコ店側が少し有利であることを忘れないようにしましょう。

ゴト行為について

ここまで解説してきました通り、パチンコに不正やイカサマはなく、パチンコ屋に置いてあるパチンコ台は全て日本の規制当局(保通協)によってチェックを受けているため、公正で安全なものとなっています。

とはいえ、プレイヤー側がパチンコで不正行為を行うことは可能であり、不正に出玉を獲ることやそのほかの違法な方法は全て「ゴト行為」と呼ばれています。

ゴト行為を頻繁に行うプレイヤーのことを「ゴト師」と呼び、単独で行為を行うときもあれば、複数犯で行われる場合もあります。

パチンコの歴史を見てみると、時代によってさまざまなゴト行為が行われており、その度にパチンコ店側は対策を講じてきました。例えば、1945年から1954年にかけては、ホールへパチンコ玉の持ち込みが可能であったため、ヤミ玉と呼ばれる偽物の玉を店に持ち込む行為が横行しました。具体的には他の店で安く手に入れた玉を別の店で使ったり、市販されていた安価なベアリング球をホールに持ち込んで遊ぶといったゴト行為が行われていました。また、当時のゴト師は暴力団のような振る舞いも見せていたため、大問題となるケースも多くあったみたいです。

この問題を解決するために、パチンコ店の経営者たちは球にIDを刻み、大きさや重さなどの規格を厳格に定めるようにしました。また、ホールへ玉を持ち込むことや逆に玉を持ち出すことも禁止としました。現在では玉の持ち出し、持ち込みはいずれも逮捕されることがありますので十分に気をつけましょう。

ほかにも磁石を使ってゴト行為が行われることもあります。強力な磁石をガラス面に近づけ、玉を入賞口に誘導するといった行為が流行り、一時期は多くのパチンコ店が倒産しそうになるほど問題となる行為でした。最近のパチンコ台は磁気を通さないように作られたり、磁力を感知するとエラー音が鳴り響くなどといった対策が行われています。

パチンコは英語で何というの?

パチンコは英語で「Pachinko」と表記されます。しかし、パチンコは日本独自の娯楽ゲームであるため、パチンコを説明する際はスロットマシンとピンボールを組み合わせたものと説明することでより理解されやすくなります。見た目や出玉の特徴からスロットマシンにも見えますし、玉を弾き、さまざまなギミックが施されていることからピンボールであるとも言えます。

パチンコ店にはパチンコ台が所狭しと並んでおり、パチスロと呼ばれるスロットマシンを遊ぶこともできます。パチンコ台は娯楽用として買うことができ、今ではオンラインストアを通じて購入することもできます。インテリアやコレクションアイテムとしてパチンコを収集している方も少なくありません。

本記事の最初の方でも説明した通り、「パチンコ」という言葉自体が韓国のヒットドラマを指す場合があり、特に外国の方は混乱する時があります。現在もApple TV+で韓流ドラマのパチンコを見ることができ、2022年4月29日に最終回が放送されました。また、このドラマシリーズの影響で「パチンコは韓国のもの」と思う人も少なからずいます。

パチンコの発祥についてまとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、パチンコの発祥は日本であるか韓国であるかについて解説しました。

日本人が、パチンコは韓国発祥だと思っているケースは少ないかと思いますが、一定の方が韓国発祥であると勘違いしてしまっているかと思うので、パチンコの歴史的な背景を踏まえて解説してきました。

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