世界で一番売り上げの高いカジノについて解説

今現在、世界で最も収益を上げているカジノは、中国のマカオ特別行政区、コタイ地区に位置する「ギャラクシー・マカオ」です

2002年にオープンした複合施設ですが、年間売上高は80億ドルをはるかに超えており、世界で最も収益性の高いカジノとなっています。

ギャラクシー・エンターテイメント・グループ(GEG)によって所有・運営されており、主に中国本土をはじめ、アジアや中東の富裕層ギャンブラーを惹きつけています。

世界一の収益を誇るカジノ「ギャラクシー・マカオ」

カジノリゾート「ギャラクシー・マカオ」の特徴について紹介します。

客室

ギャラクシー・マカオのホテルには、約1,500室もの客室が備わっており、スタンダードルーム、デラックスルーム、4種類のスイートルーム(ロイヤル、パレス、プレミア、ギャラクシー)があります。

スイートルームはかなり広く、DVDプレーヤーやバトラーサービスなどの特典が付いています。スタンダードルームでも385平方フィートと広々しており、アジアンテイストの内装インテリアが特徴的です。

各部屋には、ミニバー、コーヒーメーカー、大型薄型テレビ、Bluetoothステレオ、ウォークインクローゼット、さらにはジャグジー付きのバスタブまで完備されています。また、無料Wi-Fiも利用可能です。

設備

リゾート敷地内には、フルサービスホテルが6軒あるほか、レストラン、バー、プール、カジノフロアが備わっています。

レストランやバーは複数あり、ウィスキーカクテルやライブミュージックなどが堪能できます。

巨大な屋外プール(温度調節可能)には、ウォーターライド、波のプール、スプラッシュパーク、砂浜エリアがあります。プールサイドでは、デッキチェアやラウンジエリアでくつろぎながら、ドリンクをオーダーすることも可能です。

40万平方フィート以上の広さを誇るカジノフロアでは、650以上のテーブルゲーム、30のポーカーテーブル、1,500以上のスロットマシンを備えています。

ちなみに、ホテル宿泊者の方は、マカオにある各観光スポットへの無料シャトルサービスを利用できます。

カジノビジネスは儲かるの?

もちろんです!カジノを所有し、管轄区域の法律に従って正しく運営していれば、収益性がかなり高いビジネスモデルです。

ランドカジノの場合

ランドカジノをゼロから立ち上げるには、多くの許可証、ライセンス、監査、そしてもちろん、多額の資金が必要となります。初期費用は莫大にかかりますが、犯罪組織のターゲットとされない限り、営業初日から黒字になるでしょう。

また、資金だけでなく、他社との競争という問題もあります。カジノは通常、ラスベガス、アトランティックシティ、リノ、マカオ、モナコといったギャンブルが盛んな都市に集中しており、数十〜数百のカジノが顧客獲得をめぐって激しい競争を繰り広げています。

そのため、ほとんどのカジノは、お得なオファー、プロモーション、ボーナスなどを提供し、優良顧客、特にハイローラーを引きつけようとします。

オンラインカジノの場合

一方、オンラインカジノに関しては、無数のギャンブルサイトが世界規模で競争し合っているため、顧客獲得の争いは非常に厳しいものとなっています。

また、オンラインカジノだと、潜在的なギャンブラーを遠ざけてしまうような、詐欺的なギャンブルサイトの存在にも影響を受けます。

もちろん、ランドカジノと比べて、オンラインカジノの運営にかかる初期費用やコストは低いですが、優良顧客を惹きつけるために、独自のマーケティングを考案して、工夫を凝らさなければいけません。

カジノの収益性を上げるもの

カジノ運営者にとって嬉しいことに、ほぼすべてのゲームとマシンには、ハウスエッジという優位性がありす。

プレイヤーよりもカジノが有利になるように、この優位性がすでに組み込まれているのです。ハウスエッジのおかげで、ランドカジノおよびオンラインカジノは、安定した収益を生むことができます。

カジノの収益性を下げるもの

一方、カジノの収益性を下げるコストについて見ていきましょう。

マシンやテーブルの購入・リースにかかる費用

スロットマシン1台を購入するのに、2万5,000ドル以上かかることがあります。

また、ソフトウェアプロバイダーは、オンラインカジノの収益の3分の1程度を徴収します。

税金

カジノを運営する場合、「法人税」と「所得税」を納めなければいけません。

例えば、ラスベガスでは、連邦政府はカジノに対して21%の法人税を課しているほか、ネバダ州などの州では、約6.75%の州税を追加徴収されます。

また、カジノが政府に納める税金は、国によってはかなり高額になることもあります。

例えば、ドイツでは、カジノ収益の最大90%、フランス、デンマーク、イギリスでは、それぞれ80%、75%、50%を課徴金として徴収しています。

人件費

カジノを運営するには、ディーラー、ピットボス、警備員、カクテルウェイター、技術者など、いろんな従業員に給与を支払わなければなりません。

人件費が、カジノ運営費全体の15%程度を占めることもあるそうです。

どのカジノが最も大きい収益を上げているの?

世界で最も大きな収益を上げているカジノは、先述した通り、マカオのコタイ地区にあるリゾートカジノ「ギャラクシー・マカオ」です。

ここからは、ギャラクシー・マカオのほかに、大きな収益を上げているカジノを一挙紹介します!

SIMグランド・リスボア

マカオにある巨大カジノ施設「SIMグランド・リスボア」は、年間42億7,000万ドルという驚異的な収益を記録しています。

施設内には、まるで宮殿のように豪華なスイートルーム、1,000台以上のスロットマシンと800以上のテーブルゲームを備えた巨大なカジノフロアがあり、これだけ儲かっているのも納得です。

ウィン・マカオ

有名なカジノ企業、ウィン・リゾーツ社がついにアジアのギャンブル市場に進出!アジア大陸に事業を拡大したウィン・リゾーツ社が、優れたロケーションとして目をつけたのは、そう皆さんの予想通り、マカオです。

「ウィン・マカオ」は、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中でも、2020年第4四半期に16億5,000万ドル以上の売上を記録し、マカオのギャンブル市場だけでなく、世界経済にもその足跡を大きく残しています。

27万3,000平方フィートを誇るウィン・マカオのカジノフロアは、1,000台以上のスロットマシン、11台のポーカーテーブル、500以上のテーブルゲームを備えており、過去には受賞歴もあります。

ここまでご覧いただいた通り、世界で最も収益性の高いカジノのトップ3は、すべてマカオにあります。

ラスベガス・サンズ

ラスベガスで最も収益性の高いカジノは、ラスベガス・ストリップにある「ラスベガス・サンズ」です。2021年に創業者シェルドン・アデルソン氏が亡くなったものの、いまだに根強い人気を誇っています。

ラスベガス・サンズの魅力の一つは、ハイローラーやVIP顧客などの移動のために、専用ジェット機を保有する唯一のカジノグループであること。

カジノフロアでは、バカラ、ブラックジャック、ルーレット、ビデオポーカー、スロットマシンなど、ありとあらゆるギャンブルゲームを楽しむことができます。

パンデミック以前の総収入は、年間137億4,000万ドルに達していましたが、ロックダウンの影響によってこの数字は激減しました。とはいえ、ラスベガスのダウンタウンにあるすべてのカジノの合計よりも、多くの収益を上げています。

クラウン・リゾーツ

オーストラリアの「クラウン・リゾーツ」は、パンデミック以前、毎年約20億5,000万ドルを稼いでいました。

ところが、ロックダウンの影響によって、この収益は劇的に減ってしまいました。また、一連の訴訟や酷いサービスクレームによってもダメージを受けています。

ゲンティン・ワールド・ゲンティン

マレーシアの総合レジャー企業であるゲンティン・グループ社は、世界各地で様々なカジノを運営しており、中でもマレーシアの「リゾート・ワールド・ゲンティン」が最も有名です。

リゾート・ワールド・ゲンティンの魅力は、セランゴール州とパハン州の2つの州にまたがる、険しい山間のロケーションにある珍しいカジノであるということ。

そういうこともあってか、世界一広いホテルの客室というギネス記録も保有しており、さらに4つ星ホテルの認定を受けています。

カジノビジネスはどれくらいの収益をもたらす?

カジノの収益は、その立地や規模、税制などによって大きく異なります。特に、ラスベガスやマカオにあるラグジュアリー志向の高級カジノ施設は、莫大な収益を上げています。

例えば、ラスベガスのカジノは、1日あたり平均190万ドル程の収益を上げており、これはかなりの額です。

さらに、ウィン・ラスベガス(463万ドル)、ベラージオ(373万ドル)、ベネチアン/パラッツォ(440万ドル)、MGMグランド(310万ドル)など、人気の高級カジノとなると、その収益はもっと高くなります。

2019年度でいうと、ラスベガスの最大手カジノ30社のギャンブル総収益は、なんと220億ドル以上でした。

ちなみに、収益全体のうち、最も多い割合を占めているのはギャンブルによる収益で、次いで、ホテルの部屋、食事、ドリンク、その他サービスです。