「カジノ」という言葉は1744年にイタリアで、ダンスをしたり、音楽を聴いたり、ギャンブルやスポーツをする公共の場という意味で使われはじめました。
イタリア語でカジノとはラテン語で家「カサ」という単語がルーツになっていて、イタリアではもともと小さいな家、小規模なクラブ、田舎の家、別荘という意味で使われていたようですが、1820年頃から、ギャンブル用に作られた貴族の屋敷という概念が定着し始めたそうです。また、カジノという言葉は「カッシーノ」と呼ばれる1790年初頭によくプレイされていたカードゲームから由来したともいわれています。
しかし、カジノという言葉自体は昔から国や組織によって違う意味で使われていたようで…
- キューバ:1950年代のキューバでは「男女ペアで踊るダンスのジャンル」
- デンマーク:1848年のデンマーク首都コーペンハーゲンでは「劇場」
- イタリア:カジノの語根となっているカサ キウサは「風俗」
- 軍隊:ドイツやスペインの軍隊の俗語では、兵隊用の食堂、社交の場、寮など「汚い場所」
のように同じカジノという言葉でも、全く違う意味で使われていました。
カジノという言葉の意味の変化とその歴史
20世紀前と後の歴史を通して、カジノという言葉の意味がどのように変化して、今のギャンブル場という意味が定着したのかを見ていきましょう。
20世紀前
「カジノ」とはイタリア語でもともと小さな家という意味で、ラテン語で家「カサ」が語根となっています。
それがだんだんとイタリアでは、カジノとは大きな別荘の庭に娯楽を楽しむ社交の場として建てられたサイズの小さな別荘の別館という意味に変わっていきます。
このような経緯で、19世紀になってくると、「カジノ」はギャンブルが行われる公共の建物や部屋というような意味で使われるようになり、20世紀の頭には初のカジノがモンテカルロに建てられ、ギャンブル目当てに来るお金持ちの観光客の人気のスポットとして有名になりスロットやカードゲームなど「ギャンブルを提供する施設」という概念が定着するようになったと言われています。
今では、有名なギャンブルのメッカとなったラスベガスなどはもちろん、オンラインでも楽しめるたくさんのカジノが存在しています。
20世紀以降
「カジノ」といえば、ギャンブルをする場所だと思う方がほとんどだと思います。
しかし、キューバでは、有名な数種類のキューバのダンスを混ぜて1950年代に誕生した人気のダンスのジャンル名としてカジノという言葉が使われています。
カジノは一般的に男女1組のペアで踊りますが、何組ものペアがグループでパートナーを変えながら踊る「casino rueda(カジノルエダ)」と呼ばれるスタイルも存在します。
このスタイルのダンスは男らしさ、情熱、そして無鉄砲さなどを表現することでも有名で、ギャンブルという意味での「カジノ」を表現しているのではないかともいわれています。
このようにギャンブルをかっこいいものだと美化することは007などの映画でもよく見られます。
カジノフロアで高価なタクシードや華やかなドレスを着た人たちが、色とりどりのカクテルなどを飲んでギャンブルをしているシーンなども映画で見かけますよね。カジノダンスという名前は、通称「casinos deportivos(カジノ デポルティーボ)」と呼ばれるキューバ人が余暇を楽しむためによく行くラテン系のダンスホールから由来しています。
ちょっと話が逸れましたが、テクノロジーが進化するにつれて、「カジノ」の意味も変わってきています。
特に最近では、便利にプレイ可能で、しかもボーナスやフリースピンなど様々な特典がもらえるオンラインカジノが普及してきていますね。
プレイスタイルや資金の多さや少なさに関係なく、オンラインカジノでは、自分に合ったキャンペーンやプロモーションを使いこなして、お得にプレイすることができます。
もちろんオンライン上なのでランドカジノの様に服装規定もなく、いつでもどこでもゲームを楽しむことができます。
さらに、オンラインカジノでは、VIPプレイヤーだけではなく、誰でも楽しめるゲームプレイ体験と質の高いカスタマーサービスを提供することに力を注いでいることで知られています。
昔は、様々な意味で使われていた「カジノ」という言葉も今では、「ギャンブルをする施設」という意味合いで使われるようになりましたね。
キューバでは今でもダンスのジャンル名だと理解している人も多いみたいです。
カジノ用語について
カジノを始めたばかりの初心者の方は、カジノ用語がわからない場合が多いと思います。そんな方のために、よく使われるカジノ用語をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
よく使われるカジノ用語
- バンクロール:ギャンブルでプレイヤーが使えるの資金の総額。日本でいう軍資金のこと
- ブラックジャック:手札の合計が21を超えずに21により近づけた方が勝ちの人気のカードゲーム
- ボーナス:自分のお金を使わずにゲームプレイができる特典や報酬など
- ディーラー:カードをシャフルしたり、勝利金を配布するゲームの進行者
- ハウスエッジ(控除率):特定のゲームでカジノ(ハウス)がプレイヤーより有利になっていることから発生する「胴元(運営者)の取り分」
- オッズ:勝ち目(勝てる確率)
- ペイアウト:勝った際の配当や支払い
- テーブルゲーム:ブラックジャック、クラップス、ルーレットなどテーブル上でプレイするゲーム
また、辞書で「カジノ」と引くと、「賭博を行う施設」と定義されており、今のところギャンブルを行う場所として、カジノの種類は大きく3つに分けられています。
- オンラインカジノ–オンライン上でカジノゲームが楽しめるギャンブルサイト
- ランドカジノ–カジノゲームがプレイできる典型的な賭博施設(実際の建物)
- ライブカジノ–スクリーンを通して本物のディーラーがライブでプレイヤーと実際にふれあいながらゲームを進行してくれるギャンブルサイト
カジノの語源は?
カジノとはもともとイタリア語で小さな家という意味ですが、ギャンブルを提供する施設の概念を持つようになったのが1744年で、イタリアのRidottiと呼ばれる貴族専用の賭博場が閉鎖されたすぐ後のことだと言われています。
当初カジノというと、ギャンブル、ゴシップ、スポーツをしたり、音楽を聴いたりと、現在よりも広い意味を含む言葉でした。
現在のようにギャンブルをする場所と認識されはじめたのはもう少し後だと言われています。
今、私たちがよく知っている「カジノ」という単語は、ラテン語の「カサ(山小屋)」が由来です。このラテン語のカサという言葉が、イタリアの北部の一部地域で、家という意味で使わるようになり、最終的に18世期の中頃からイタリア全域で、今の「ギャンブルを提供する施設」という概念が定着していくようになったと言われています。
「カジノ」という言葉はいつから使われはじめたの?
1744年に初めてカジノという言葉が使われ始めたという資料が残っていますが、もっと前から使われていたのではないかという説もあります。
1744年以前からカジノという言葉は、イタリア語で「casinò」小さな家を意味する単語として使われていました。そして後にイタリアで「casinò」は、大きな別荘の庭に建てる小さな娯楽用の建物という意味で使われはじめたと言われています。
これが今のギャンブル場としてのカジノの言葉の起源なのかもしれないですね。
ちなみに、私たちがよく知っている現代風のカジノは20世紀の頭に初めてモンテカルロに建てられ、ギャンブル目当てに来るお金持ちの観光客の人気スポットとして一躍有名になっていきます。
この後もモンテカルロのカジノのようなヨーロッパ風をモデルにして、ルーレット、ブラックジャック、バカラなど様々なギャンブルゲームを提供するいわば、現代風カジノが次々と誕生していきます。
以降、カジノはギャンブルを提供する建物や施設という概念が完全に定着していき、今に至るということになります。