カジノはイカサマや八百長しているの?安全なカジノの特徴や選び方を解説

結論からとなってしまいますが、ランドカジノやオンラインカジノがイカサマをすることは可能です。

残念なことですが、実際にイカサマをするカジノが存在するのも事実です。

ただ、カジノという施設を合法的に運営していくためには、運営する国、海外であればサーバーの所在国のライセンスを取得し、法人税を納税しなくてはいけません。

ライセンスを取得するためには、かなり厳しめな審査を通過しないといけないので、詐欺まがいの行為をしているカジノにはライセンス自体発給されません。なので、カジノが不当に利益を上げるために、スロットやトランプ、ルーレットなどに細工をしたりすることは、もちろん許されていません。

また、プレイヤーに明言することなくゲームのオッズを勝手に変更することもできません。

本記事では、不正を行う悪質なカジノがどのような手口でイカサマをするのかを解説していきます。前例を見ながら手口を知ることで少しでも未然に被害を防げればいいかと思います。

そもそもカジノはなんで不正をするの?

当然のことですが、カジノはビジネスで運営しているため、利益を出し続けなくては倒産してしまいます。利益を追求する気持ちが悪い方向に出てしまうカジノは、たとえお客さんを騙してでも利益を上げなければならないという考えになってしまいます。

もちろん、カジノがイカサマをすることは法律で認められていません。

もし、カジノ側の不正行為が発覚すれば、罰金や代表者が逮捕されるということもあります。ライセンスを取得しているカジノであれば、もちろんライセンスは剥奪になり、運営は続けられなくなります。

そのため、不正をせずに健全に運営していく方がカジノにとっても得策だということです。そもそも、合法の範囲内で運営していても、カジノというのは、赤字になりづらいビジネスのため、イカサマをしてまで利益を上げるというのは、賢い方法だとは言えませんね。

また、規制当局は、カジノがプレイヤーを騙していないかどうかを確認するために定期的に監査を行なっています。ルール違反が見つかった場合、ライセンス剥奪や営業停止の処分が課されます。

このような厳しい処罰が待っている以上、カジノが大きなリスクを背負ってまでイカサマをするメリットがないため、イカサマをするカジノは昔と比べると激減しています。

カジノの不正行為は認められているの?

先ほど書いた通り、カジノがお客さんを騙し、不当な利益を得ることは認められていません。オッズも良く、公平かつ公正なゲームを提供しているかどうかによって、カジノの評判は決まります。もし、不正行為が発覚すれば、客足が遠退きすぐに潰れてしまうでしょう。

これに関しては、パチンコと似ていますね。1000円で5回転しかしない台ばかりのホールに足を運びたい物好きなお客さんはいないので、ガラガラのホールになり潰れてしまいますよね。

健全なカジノが利益を出すために行なっている戦略

ここからは、健全なカジノはどのようにして利益を出しているのかについて深堀り解説していきます。

オッズと勝率

ハウスエッジ」と「還元率(RTP)」というカジノ用語を聞いたことがある人もいるかもしれません。「ハウスエッジ」とは、1ラウンドで各プレイヤーの賭け金からカジノがどれだけ利益を得られるかを意味します。一方の「還元率」は、賭け金のうちプレイヤーに還元される統計上の数値です。

カジノは知識のあまりないプレイヤーから利益を取ろうとします。例えば、ヨーロピアンルーレットの場合。数字は0~36なので、全部で37個。一方で、単一の数字に賭けて当たったとしても配当は36倍だけ。

つまり、この1:37(2.7%)がカジノ側に入るハウスエッジということになります。例えば総額で100万円賭けると理論上は27,000円のマイナスになるということ。

一方で、還元率は100%からハウスエッジを引いたもの。つまり、ヨーロピアンルーレットの場合は97.3%が還元率となります。

利用規約やハウスルール

カジノの運営基準では、利用規約やハウスルールをわかりやすく公表することが義務づけられています。ただ、ほとんどのプレイヤーは、細かい情報を読もうとはしません。

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そのため、ほとんどのカジノの利用規約には、予告なしにいつでもオッズを変更できるという内容がこっそりと記載されています。

利用規約を十分に理解せずに同意してしまうと、のちに何らかのトラブルが発生した場合、カジノ側は、利用規約を盾にするでしょう。

決してカジノに対してのネガキャンをしている訳ではなく、事実を書いているので、不愉快に思った方は申し訳ありません。

あるプレイヤーが他人のクレジットカードを使用して勝った場合、カジノ側には支払いを保留にすることができます。その際に、勝ったのは事実だから出金し欲しいとクレームを入れたとしても、カジノ側はプレイヤー自身が利用規約に同意したという事実を盾に出金を拒否する可能性が高いです。

なので、カジノの利用規約やハウスルールには必ず目を通し、利用規約に違反しないように細心の注意を払うことをおすすめします。

ゲームルールの変更

ゲームルールの変更は、プレイヤーによる同意がある場合に限り、認められています。そのため、カジノ側は自分達に有利になるように、賭け方のルールなどを変える場合があります。

例えば、カジノの中には、0が1つのヨーロピアンルーレットでなく、0が3つの「サンズルーレット」しか設置していないカジノもあります。ルーレットにおける0という数字は、カジノ側がコミッションを得るための数字なので、0が多いルーレットほど、プレイヤー側は不利になってしまいます。

フリードリンク

カジノに行ったことがある人ならご存知かと思いますが、カジノゲーム全般、特にポーカーなどの賭け金が高いテーブルには、アルコールやソフトドリンクが無料でで運ばれてきます。

このフリードリンクはサービスのために提供している側面もありますが、カジノ側が利益を上げるために行なっているという側面もあります。

お酒を無料で飲んでもらうことで、お客さんは酔ってきます。人は酔うと判断力が鈍ったり、ミスをしやすくなってしまったり、簡単にいうとシラフの状態と比べるとプレイヤーが弱くなるということです。

カジノ側は、弱いお客さんの方がありがたいため、無料でお酒を配布するというサービスをしているお店が多いですね。

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フロアの設計やデザイン

カジノにとって来客数やお客さんの滞在時間というのは、利益に直結します。プレイヤーが時間を忘れてギャンブルに没頭してくれるようにカジノ内には、プレイヤーが時間を確認するための時計はもちろんありませんし、ゲームのモニターなどにも時間は表示させないようにしている場合が多いです。

窓がないカジノも多いですね。窓も外の明るさで、プレイヤーがどれくらいの間カジノに滞在していたのかというのを気づかせてしまうため、極力窓を作らないカジノが多いです。

オーバーリアクション

プレイヤーの勝利を盛大に祝うことも、カジノの戦略の一つです。

このオーバーリアクションにも理由があります。

1つは、プレイヤーの気分を乗せ、長時間テーブルに滞在してもらうためです。

もう1つは、近くにいる他のお客さんに対して、大当たりが出たということをアピールすることができるからです。

パチンコ屋で新台は、ドル箱が山積みされていたりすると思いますが、それと同じ原理です。当たっているプレイヤーが多いほど、自分も当たるのではないかと期待して勝負してしまうという人が多いからです。

ATMの設置

ほとんどのカジノは、ATMを設置していて、プレイヤーがいつでもお金を引き出せるようにしています。しかも、カジノ店内のATMは、通常よりも手数料が高く設定されています。ATMからの1回の引き出しで、カジノは最低でも7%程度の利益を得ていると言われています。

カジノのサイコローゲーム「クラップス」は不正されてるの?

健全なカジノは、ギャンブルの場を提供するにあたって、プレイヤーのイカサマや不正行為を禁止しています。不正行為を未然に防いだり、罰したりするために、カメラなどのセキュリティシステムを導入している場合が多いです。

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クラップスにも不正対策が施されています。実際に以下のような不正対策が実施されています。

  • 各ラウンド開始時にシューターがプレイヤー全員の目の前で5つの同じサイコロを選ぶ
  • ゲームが始まる前に、ボックスマンが各サイコロのシリアルナンバーを記録する
  • 各ラウンドは、テーブルについているセキュリティによる監視と最先端のセキュリティシステムによって記録される
  • サイコロがテーブルの外に転がり落ちる度に、ボックスマンがそのシリアルナンバーを確認する
  • プレイ中、理由なしに新しいサイコロに取り替えることをリクエストできる

このような対策がとられているため、事実上、クラップスで不正をすることは不可能です。

また、詐欺行為を完全に防止することはできませんが、しっかりとした対策をすることによって、未然に不正を防いでいます。そのため、プレイヤー側もカジノ側による不正行為の心配なしに、クラップスを楽しめます。

カジノのブラックジャックは不正されてるの?

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以外に感じるかと思いますが、ブラックジャックでの不正行為は、ランドカジノで行われることが稀にあります。

カジノはブラックジャックゲームの勝率を上げるために、以下のようなことを実行しています。

チップを少なく渡す

カジノは、意図的にプレイヤーに渡すチップを少なくする場合があります。騙す卑劣な方法ではありますが、意外とよく見かけます。間違えてたことを咎められても「ごめん間違えた」と軽く流されるだけでしょう。

日本のパチンコ屋が特殊景品の枚数をわざと間違えたりしたら、大問題なので海外ならではの文化なのかもしれないですね。

受け取ったチップの枚数はしっかり確認し、トラブルに巻き込まれないように細心の注意を払うことをおすすめします。

高速でシャッフルする

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高速シャッフルは、かなり難しいテクニックですが、プレイヤーを騙すために使うディーラーもいます。

カジノディーラーは、トランプをシャッフルするスピードを倍速近く速くし、プレイヤーの目を騙そうとします。プレイヤーを混乱させ、凡ミスを誘発するのが目的です。結果として、カジノの勝率が上がるということですね。

シューの途中でシャッフルする

ディーラーがシューがまだ終わっていないのに、カードを途中で再シャッフルし始めたら、要注意です。プレイヤーの勝率が高いシューであれば、再シャッフルし、流れをリセットしようとするディーラーも存在します。

プレイヤー側が連勝しすぎるとこういった不正をするディーラーがいるのも事実です。

筆者は、世界各地のカジノを訪れた経験がありますが、不正が行われやすいのは、東欧のカジノというイメージがあります。

憶測ですが、東欧のカジノはあまりお給料が良くなく、プレイヤーが負けた金額の何割かが、給料に足されるのではないかと思います。

なのでディーラーが不正をするケースがあるのだと思います。

カジノで不正行為をするプレイヤーはいるの?

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カジノ側が万全の不正対策をしているのにも関わらず、イカサマをしようとして失敗したというプレイヤーの話はよく聞きます。

これまでに起こった不正行為の手口をいくつか紹介していきます。

内部犯行

カジノ側の人間であるディーラーが、プレイヤーに買収され不正行為に協力することや、友達と共謀し、勝利金を山分けすることもあります。内部協力による不正行為は、ブラックジャックで行われていることが多いと言われています。

ディーラーが、共犯者であるプレイヤーに有利な手札を配るためにまずは、フェイクのデッキでシャッフルし、あたかもシャッフルが完了したと見せかけ、用意しておいたデッキとすり替える手口も行われたことがあります。

ただ、最近のカジノディーラーやスタッフは、採用時に徹底した身辺調査が行われるので、こういった内部犯行が行われる件数は激減しています。

カードカウンティング

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カードカウンティングは、プレイヤーがブラックジャックで勝つために用いる戦略です。

ただ、カウンティングに関しては、不正とは言い難いですね。犯罪という訳ではありませんが、禁止しているカジノが多いので、不正と見なされる可能性があります。

カウンティングは、テーブル上に配られたカードを覚え、シューに残ったカードを特定するテクニックです。カウントが正確にできれば、残りのカードを推測し、自分に有利なカードがきそうなラウンドで高額を賭け、高額配当を狙うことが可能です。

偽造

偽のチップを使って、カジノを騙そうとする人もいます。チップのデザインを複製して、本物のチップと混ぜ交換所に持っていくことで、お金を騙し取る手口ですね。

現代のカジノでは、チップの認証に独自のRFID技術を採用しており、簡単に複製ができないようになっています。

プレイヤー同士の共謀

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複数のプレイヤーが協同して、大きな配当を獲得しようとするケースもあります。この手口では、共犯者同士でサインでやり取りしながら、勝てる賭けのタイミングを見計らいます。

共犯グループの中には、プレイヤーとしてゲームに参加する人もいますし、テーブルのディーラーの近くから観客として見ている人もいます。

カジノ側は、監視カメラを導入したり、ゲームフロアに警備員を配備したりするなどして、このような不正行為を阻止しています。

デジタルハッキング

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最近のカジノでは、ゲームのセキュリティ対策として、IT技術を採用しています。

詐欺師やハッカーは、プログラミングスキルを駆使して、マシンに内蔵されたソフトウェアを不正操作しようとしますが、ゲーム開発者は最先端のハッキング防止ソフトウェアを使用しているため、成功率は高くないと言われています。

カジノはどうやって稼いでいるの?

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ここからは、カジノがどのように利益を得ているのかを紹介していきます。

ハウスエッジ

ハウスエッジとは、カジノ側の取り分のことを指します。カジノのすべてのゲームにハウスエッジが設けられているという認識で問題ないと思います。

プレイヤーが賭けるたびにカジノ側は数%の取り分を得ていると言われています。

国によって、ハウスエッジの上限は異なります。例えば、オーストラリアのタスマニア州のギャンブル法では、カジノはどのゲームにも最大15%までのハウスエッジを設定できると定められています。

要するに、ハウスエッジは、プレイヤーが勝っても負けても、カジノが利益が出せるようになっている仕組みということですね。

カジノもビジネスなので、勝つ月と負ける月なんてものがあってはいけないですよね。可能であれば、毎月黒字が理想です。そのために、ハウスエッジが存在します。

メンバーシッププログラム

一部のカジノでは、会員に特別なオファーやボーナスを付与する「メンバーシッププログラム」を提供しています。

また、カジノは、会員に引き続きプレイしてもらうために、インセンティブを含むメンバーシッププログラムを提供しています。例えば、カジノ内ウォレットに入金した金額に応じて、カジノがキャッシュボーナスを付与してくれることもあります。

また、オンラインカジノのVIP会員になると、時計やゲーム、テレビなどの物理的なプレゼントが郵送されてくることもあるみたいです。

こうしたお得な特典を与えることによって、 プレイヤーがカジノに費やす時間が長くなり、長くなればなるほど、ハウスエッジから得られる利益も大きくなるので、カジノ側にはメリットとなります。

評判

カジノは、ポジティブなブランドイメージを上げるために、多額の資金を投じる傾向にあります。

最近、日本のオンラインカジノでも有名人をイメージキャラクターにしているブランドもありますよね。

カジノは、プレイヤーをどれだけ増やせるかが大事なため、ブランドイメージには常に気を配り、新規ユーザーの獲得に精を出しています。

ブランドイメージが悪くなってしまったり、悪評ばかりが目立つようになると、そのカジノが運営を続けていくのは難しくなってしまいます。そのため、カジノでは、不正行為の対策やイカサマは絶対に行わないということですね。

結局のところ、カジノビジネスが成功するためには、良い評判が不可欠です。なので、不正行為をするようなイカサマプレイヤーをいつまでも野放しにしていたら、ブランドイメージが下がってしまう恐れがあるので、BANしたり出入り禁止処分にすることがあります。

運営基準

カジノが不正行為を防止する方法はいくつかありますが、そのうちの一つが、運営基準です。

州または地方自治体は、カジノゲームが公正に行われていることを保証するために、運営基準を設定しています。これらの基準には、カジノに入場できる年齢制限から、カジノで提供できるゲームの種類まで、あらゆる内容が含まれています。

また、カジノは、他の客に対して脅迫したりすることを禁止するなど、プレイヤーの行動に関しても厳しい規制を設けています。これらの規制は、カジノの評判を高め、客に安心感と信頼感を与えるのに役立ちます。

さらに、カジノの警備員は、不正・違反しているプレイヤーを見分ける訓練を受けており、必要に応じて、地元の法的機関と連携することもあります。

カジノ不正行為-まとめ-

カジノが不正行為をすることは禁じられています。がしかし、プレイヤーが連勝している場合は、少し卑劣な方法を用いてでも、勝とうとしてくるかもしれません。もし、カジノが不正をしているという疑いがあるのなら、関連当局に通報するのが一番です。

以上、この記事では、カジノの不正行為とその対処法について紹介してきました。上記の内容が何かのお役に立てれば幸いです。

なお、カジノゲームで遊ぶ際は、お住まいの国・地域の規制当局からライセンスを受けたカジノで必ずプレイするようにしてください。