いきなり結論となりますが、カードカウンティングは禁止されているカジノと禁止されていないカジノがあります。
禁止されている主な理由は、プレイヤーが勝率が上がりすぎてしまうからです。カウンティング上級者ともなれば、1.5%以上のアドバンテージが得られると言われているほど効果的なテクニックだと言われています。
そのため、カジノ側は自分たちの利益を守るためにカードカウンターを退場させたり、カードの枚数を多くしたりするなどの対策をし、カウンティングを未然に防ごうとしています。また、近年よく見るカードを自動的にシャッフルするマシーンは、カードカウンティングと導入されました。
本来ブラックジャックは、カジノが勝つような仕組みなっているゲームのため、その根幹を覆し、プレイヤーが勝てるようになってしまうカウンティングは嫌われやすいということですね。
カウンティングは違法なの?
カードカウンティングは違法ではないので、法律違反というわけではありません。ブラックジャックでカードを数えるという行為は、数えた明確な証拠をとらえることができないので、逮捕されてしまうようなことはありません。
ただ、ツールや機械などを使ってカウンティングすると違法になってしまうことがあるので注意が必要です。
とは言っても、オンラインカジノでブラックジャックをプレイするなら、カウンティングのツールなどを使っていてもバレることはないでしょう。
とはいえ、カジノがカードカウンティングを禁止行為としていることに変わりはないので、カードカウンティングが発覚した場合は、プレイを中止し、ブラックジャックのテーブルから退席するように促されます。テーブルからの退席だけではなく、そのカジノ自体も出入り禁止となってしまう可能性が高いですね。
不正なカウンティングをしたらどうなるの?

ほとんどの国では、カードカウンティングという行為自体は違法ではないです。しかし、ツールや機械などを使ってカードカウンティングを行った場合には、違法となります。こういった違法行為は、ギャンブルが盛んなアメリカの都市で行われることがあります。
装置や機械を使用してカードカウンティングを行ったことが発覚した場合どうなるのか気になることがあると思うので、実例を上げながら紹介していきます。
初回であれば警告のみ
場合によっては、カジノからの退場& 出入り禁止が課されます。
カジノからの強制退場
カジノは不正行為をしたお客さんの写真を撮り、データベースに登録します。
そして今後の入場を禁止され、ブラックリストに掲載されます。
逮捕・取り調べ
別室や警察署に連行され、取り調べを受けます。最悪の場合は、逮捕となります。
懲役・罰金
有罪の場合、6年以下の懲役もしくは1万ドル以下の罰金刑が科せられます。
カジノのカウンティング対策
カードカウンティングは、プレイヤーがカジノに対して0.5~1.5%のアドバンテージを得ることができるというカジノにとっては都合の悪い戦略です。
そのため、カードカウンティングは、違法ではありませんがカジノ側はあらゆる対策をしています。
例えば、ネバダ州の法律では、カジノがカードカウンターの入場を拒否することを認めています。ネバダ州のカジノでカードカウンティングがバレた場合、州内の他のカジノも入場できなくなってしまうことがあります。
しかし、カジノ側ができることは入場を制限することだけです。警察を呼んで逮捕してもらうことや民事の裁判で戦うこともできません。
装置や機械を使用したカードカウンティングや、ブラックジャックゲームの支払い方法の不正操作などの違法行為として認められた場合に限り、刑事責任を問うことができます。
一方、アトランティックシティは、ラスベガスと少し事情が異なります。ニュージャージー州の最高裁判所は、カードカウンティングは禁止行為でないと認めています。そのため、アトランティックシティのカジノでは、カードカウンティングをしても、カジノから追い出されることはありません。
カウンティングがカジノに嫌われる理由
カウンティングがカジノに嫌われる最大の理由は、既に何度か書きましたが、「カウンティングがカジノ側の利益を持っていくほど強力な戦略だから」です。
カードカウンティング自体は違法ではありませんが、カジノから出入り禁止になることはよくあります。
カジノ側には、客を選ぶ権利があるということですね。
カードカウンティングのデメリットは、出入り禁止のリスクの他にも色々あります。
ゲームというより作業になってしまう

カードカウンティングは、ひたすらカードを数え期待値が高いラウンドで大きな額を賭けるというルールに従うだけです。
そのため、カジノというエンターテイメントの醍醐味であるハラハラドキドキの興奮などを感じることはありません。
ただただ、同じことを繰り返す作業になりがちですね。
ブラックジャックを純粋に楽しみたいという方は、余裕を持った軍資金で少しずつ賭けレジャーとして楽しむのがおすすめです。
アドバンテージが意外と少ない
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』や『ハングオーバー!』といった人気作をきっかけに、カードカウンティングに興味を持った人も多いかと思います。
たしかに、こういった作品では、カードカウンティングが一夜にして億万長者になれる「ブラックジャック必勝法」として描かれています。
しかし実際には、カードカウンティングで得られるアドバンテージは、そこまで劇的に高いというわけではありません。
カードカウンティングは、相当な練習量と精神力が求められる割には、カジノに対してわずかなアドバンテージを得られるだけです。
なので、ベーシックストラテジーと併用するのがおすすめです。
習得するのが難しい
カードカウンティングをマスターするためには、かなりの練習が必要になります。プロのようなカードカウンターになれるのは、上位のわずか11%のみといわれています。
また、カウンティングを習得するには時間と労力がかかり、実践するためには、それなりの軍資金が必要となります。
ある程度のバンクロール(軍資金)が必要
カードカウンティングによって大金が獲得できると思っている人は多いですが、実際には、かなりの軍資金があるからこそ大金が稼げるというのが正しいです。
ブラックジャックの攻略法としてカードカウンティングを1から始めてそれなりの精度でできるようになるまでには、実践練習が必要となります。練習も実際のカジノでやるのが最も効果的なので、ある程度の練習代もかかってしまいます。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のマサチューセッツ工科大学の学生チームは、カードカウンティングによって大勝利したことで有名になりましたが、なんと合計8万9千ドルという金額をブラックジャックに使ったと言われています。
これだけの金額を初心者が集めるのは、ハードルが高いですよね。
カウンティングがバレたらどうなるの?
繰り返しとなりますが、カードカウンティングは違法行為ではありませんが、カジノはカードカウンターを嫌う傾向にあるので、出禁になるリスクがあります。
特にラスベガスの高級カジノなどでは、より一層厳しい対策がされているみたいです。
ディーラーを含め、カジノのスタッフは常に警戒し、賭け方が怪しいなどカードカウンティングの疑いがあるプレイヤーがいれば、退場を促します。
また、出禁になっているカジノで、カードをカウントしているのが見つかった場合、逮捕される可能性があります。あるいは、不正行為、詐欺、不法侵入の罪で訴えられてしまうリスクもゼロではありません。というのも、入場を禁止されているにもかかわらずカジノ施設に侵入したため、不法侵入という犯罪行為にあたるからです。
カウンティングは、派手にやらなければ、バレて出禁になることはほとんどないですが、実践する際は注意しながらやりましょう。