【ブラックジャック解説】手札が21になったらどうなるの? 初心者にもわかりやすく解説

ブラックジャックはカジノで最も人気のテーブルゲームです。ルールはそこまで難しくないですが、奥が深いことから多くのギャンブラーに人気のゲームです。

最近では、オンラインカジノでも遊べることから日本人のブラックジャックプレイヤー人口も増加しています。

ブラックジャックのゲームにおける「ブラックジャック」とは、エースと10点札(10、J、Q、K)の2枚で構成される21の価値のあるハンドのことです。ブラックジャックになった場合、ディーラーのアップカードの値によって結果が変わります。詳しくは以下の通りです。

  • アップカードがエースまたは10の場合、ディーラーはダウンカードを確認し、その2枚でブラックジャックになるか、ナチュラル21(ナチュラルブラックジャック)になるかを判断します。
  • ディーラーがブラックジャックにならない場合、プレイヤーのナチュラル21が自動的に勝ちます。ブラックジャックで勝った場合のペイアウトは、プレイしているゲームのバリエーションによって異なります。3対2のブラックジャックでは、2ドルの賭け金に対して3ドル、または賭け金の1.5倍が支払われます。6対5のブラックジャックでは、5ドルの賭け金に対して6ドル、または賭け金の1.2倍が支払われます。
  • ディーラーがブラックジャックになった場合、ラウンドは引き分けで終了します。賭け金はプッシュされ、つまりプレイヤーの元に返却され、この分は次のラウンドで使えます。ブラックジャックにならなかったハンドは自動的に負けとなり、次のラウンドが始まります。
  • アップカードがエースでも10点札でもない場合、プレイヤーのブラックジャックハンドは自動的に勝ちとなります。3対2や6対5など、賭け金に応じたペイアウトが即座に支払われます。なお、ディーラーは自分の番になった時だけ、ダウンカードを見ます。

ここで重要なポイントなのが、ブラックジャックは誰もが目指すべき至高のハンドであり、このゲームの中で最も強い手であること。そして当然ながら、21点の価値を作るカードの一枚はエースです。エースに加えて、ブラックジャックを完成させるには、10、ジャック、クイーン、キングなど、10点以上の価値のある10点札が必要です。

エースは「1点」または「11点」とカウントする?

伝統的なブラックジャックでは、ディーラーは通常、最初のエースを「11」と数えます。つまり、16以下でヒットし、合計17以上でスタンドしなければならないことを意味しますが、実際には、これはたまにしか起こらず、すべてのブラックジャックのバリエーションでそうなっているわけではありません。一部のブラックジャックゲームでは、ディーラーが17でヒットすることを許可するテーブルルールが設けられています。

ソフト17ルールのブラックジャックゲームでは、ディーラーはエースを「1」または「11」と数えることが可能。特に、ディーラーがA-6を持っていて、ソフト17でヒットしなければならない場合、エースを「1」と数えると規定されています。ソフト17ルールはあらかじめ設定されており、リアルタイムでディーラーが決定するわけではないことを覚えておきましょう。

エースは、ブラックジャックにおいて最も重要なカードであり、それには理由があります。エースは、ゲームルール、カードが配られる順番、プレイしているバリエーションによって、「1」とも「11」ともみなされます。エースと10点札以外のカードで構成されるハンドは、エースを「1」とも「11」ともカウントすることができるため、ソフトハンドと呼ばれます。

ブラックジャックの「ファイブカードルール」とは?

ブラックジャックの「ファイブカードルール」とは、21点を超えることなく、またバーストすることなく、5枚のカードが揃うと自動的にペイアウトされるという決まりで、一部のブラックジャックゲームにおいて特別ルールとして設けられています。別名「ファイブカードチャーリー」とも呼ばれ、長い目でみるとプレイヤーに少し有利になります。

バーストにならずに5枚のカードが揃い、ファイブカードチャーリーになる確率は、わずか1.96%、つまりおよそ50ハンドに1回(50:1)のみです。ゲームルール、プレイするデッキの数、ベーシックストラテジーの使用といった他の要素は、21点を超えずに5枚のカードを集める確率に影響を与えます。

ファイブカードチャーリーは、ハンドがバーストしない限り、即座にプレイヤーの勝ちとなります。ゲームのペイアウトルールによって、イーブンマネーまたは賭け金の2倍(2対1)が支払われます。

唯一の例外は、ディーラーがナチュラルブラックジャック(21点のナチュラルハンド)を持っている場合のみです。その場合、ファイブカードチャリーを含むブラックジャックでないすべてのプレイヤーのハンドは負けとなります。

なお、ほとんどのランドカジノやギャンブルサイトでは、ファイブカードチャーリーのルールは設けられていません。なぜなら、このルールはハウスエッジを減らし、最終的にプレイヤーに有利になる傾向があるからです。なので、このルールが使えるオンラインカジノやオンラインブラックジャックテーブルを常に探すようにするのがベストでしょう。

ファイブカードルールに影響を与えるルール

ファイブカードルールを採用しているカジノでプレイすることができたとしても、そのカジノでは、他にもいくつかのルールが採用されています。ペイテーブルやベーシックストラテジーも若干変更されます。また、ファイブカードルールの他にも、さまざまなブラックジャックのルールが適用されます。

  • サイドベットルール
  • インシュランスベット
  • スプリットルール
  • スプリット後のダブルダウンルール
  • ソフト17ルールのバリエーション – 例えば、ディーラーがソフト17でスタンドした場合、5枚のカードになる確率は高くなる

例えば、あるペアをスプリットした場合、自動的に勝利となるには、それぞれのハンドで5枚以上のカードを得る必要があります。また、ファイブカードチャーリーのルールは、21+3やパーフェクトペアなど、サイドベットとともに機能しない場合があります。というのも、5枚のカードを集めてもバーストしなければ勝ちとなり、そこでラウンドが終了してしまうからです。つまり、ディーラーに勝つことと、5枚のカードを集めることの両方はできないのです。ブラックジャックのラウンドでは、どちらか一方でしか勝つことができません。

カジノがファイブカードルールを嫌うのはなぜ?

結局のところ、ファイブカードルールは、50ハンドのうち一度しか当たりがきませんが、プレイヤーに若干有利になることは間違いありません。

ブラックジャックは元々、ハウスエッジの低いゲームの一つであり、このルールはカジノのアドバンテージをさらに減少させることになります。当然、カジノ側はそれを望んでいません。結局のところ、カジノビジネスというのはゲームから利益を得るのが最大の目標であるからです。

ブラックジャックのハウスエッジは、ベーシックストラテジーを忠実に実行した場合、約0.5%です。

ハウスエッジとは控除率を指すギャンブル用語です

そこで、さらにファイブカードチャーリーのような追加ルールを取り入れると、このハウスエッジをさらに0.1%程度に押し下げることになります。5枚のカードで21点以下のハンドを作る確率はわずか1.96%ですが、これはプレイヤーの有利になる十分なアドバンテージです。

前述した通り、カジノ側はどうしても利益を減らしたくありません。もし、ブラックジャックテーブルで儲けが出なければ、カジノは最終的に店を閉め、ギャンブラー全員が悲しむことになります。ランドベースのカジノがファイブカードルールを特に嫌がるのはそのためです。

オンラインカジノでは、運が良ければ、ファイブカードルールを採用するテーブルを見つけることができるかもしれませんが、たいていの場合、ハウスエッジの損失を相殺するために他のルールを導入しているようです。

ブラックジャックを21を引いたらどうなるのイメージ2

ファイブカードルールで勝つことが珍しいのはなぜ?

簡潔に答えると、ファイブカードチャーリーを採用しているカジノはほとんどありません。なぜなら、このルールはハウスアドバンテージを減らすものであり、長期的にカジノの利益を増加させることはないからです。

しかも、ブラックジャックのベーシックストラテジーや、パーフェクトペアサイドベットといったサイドベットルールなど、その他のルールやベッティング戦術と組み合わせれば、さらにプレイヤーに有利になる可能性があります。

ファイブカードルールだけでも、従来のブラックジャックゲームのRTPを1.46%上乗せすることができます。それに加えて、ブラックジャックのベーシックストラテジーに従った場合、ハウスエッジはすでに1%前後。そのため、ファイブカードルールは、6対5のブラックジャックなど、低いペイアウトを提供する一部バリエーションにのみ見られるのです。

実際のところ、5枚のカードを集めて勝つことはほとんどありません。なぜなら、カードを多く取れば取るほど、手札がバーストする可能性が高くなるからです。例えば、4枚のカードですでに15点の価値がある場合、もう一枚カードを取ると、ほぼ確実にバーストしてしまいます。

ファイブカードルールのあるブラックジャックゲームは?

ファイブカードルールのあるブラックジャックゲームを見つけるには、ある程度努力しなければなりません。実店舗カジノでは、このようなカジノの利益を減らすようなルールは提供されていませんし、カジノ運営側はそのようなことをする余裕がありません。

しかし、見つけるのが不可能というわけではありません。今回、ファイブカードチャーリーを採用したオンラインブラックジャックゲームをいくつか見つけたので、特別に紹介します!

  • ブラックジャックチャーリー7 … ソフトウェア開発会社Win Interactiveが届けるバーチャルブラックジャックゲーム。バーストせずにカードを7枚以上集めると、自動的に勝利となる。プレイしたい方はPartyCasino.comから!
  • ブラックジャック5カードチャーリー
  • ブラックジャック6カードチャーリー

お気づきかと思いますが、ゲームタイトルの数字はバーストせずに何枚のカードを集めれば、自動的に勝利となるかを示しています。

ファイブカードルールの欠点

ここで、ファイブカードルールの欠点を紹介します。

ルールを採用しているカジノが少ない

何度も繰り返しになりますが、ファイブカードチャーリーのあるブラックジャックは、特にランドベースではほとんどありません。

ゲームプレイが長引く

ファイブカードルールは、ブラックジャックのプレイにおいて、バーストせずに5、6、7枚のカードを集めるのにより長い時間を要するため、ゲームプレイ時間が長引いてしまい、それが苦痛になることがたまにあります。50回に1回しか起こらない“奇跡”を必死に追いかけるのは、そのテーブルにいるすべてのプレイヤーに迷惑をかけてしまうかも。

5枚のカードを引ける確率が低い

ファイブカードチャーリーによって勝つ確率はたったの1.96%しかありません。

 ベーシックストラテジーから外れやすい

5、6、7枚のカードを集めようと必死になるあまり、ブラックジャックの基本戦略を妥協し、ひどいアクションをとってしまう可能性があり、その結果、勝つチャンスが少なくなってしまいます。

ファイブカードルールに対するベストな基本戦略

すべてのブラックジャックルールは、ゲームプレイと勝率に影響を与えます。プレイするバリエーションによっては、ファイブカードチャーリーの基本ルールもまた、ベーシックストラテジーに従ったプレイに影響を与えることがあります。そのため、状況に応じてストラテジーを調整すべきです。

ここでは、ファイブカードチャーリーのルールを実行するために必要不可欠なストラテジーを紹介します!

ルールを当てにしない

最初のストラテジーは、ファイブカードルールを当てにしないこと。即効性を期待してはいけません。バーストにならずに5枚のカードを手に入れることは、1.96%の確率でしか起こらないことを忘れないでください。だから、チャーリーブラックジャックをプレイする場合でも、基本戦略を大きく変更する必要はありません。

ファイブカードルールを真剣に検討すべきタイミングは、もうすぐ手札が5枚になりかけていて、かつ手札がまだ21点以下である場合だけ。もし5枚になりそうでなければ、通常のゲームプレイに徹したほうが無難です。ファイブカードよりも、ダブルダウンのタイミング、ペアの分け方、ソフト17ルール、プレイするデッキの数など、他の側面に注目したほうがより利益を得られるかもしれません。

スタンドとヒットのタイミングを知る

ファイブカードチャーリーのルールに頼らず、以下のような戦略をとるのがおすすめ。

  • 4枚のカードが21点よりも低い場合、ヒットする
  • ソフト17以下のカードを持っている場合、ヒットする
  • エースなし、7以上のカードで12〜16点のハンドがある場合、ヒットする
  • ハード17以上の場合、スタンドする
  • 4枚のカードがすべて2〜6であれば、スタンドする

ダブルダウンのタイミングを知る

ダブルダウンがおすすめなのは、以下のような場合です。

  • ソフト15〜18のカードを持っている場合
  • ハード10か11のカードと、価値の低いカードしか持っていない場合

ブラックジャックで5枚のカードは21に勝つ?

これはイエスでもあり、ノーでもあります。5枚のカードでバーストしない場合、ブラックジャックでない21、つまり、エースと10点札で構成されていないハンドに勝つことができます。しかし、5枚のカードでバーストしなくても、唯一、ナチュラル21(ナチュラルブラックジャック)には勝てません。

ブラックジャックは21に勝つ?

はい、プレイヤーのブラックジャックは、ディーラーのレギュラー21に勝つことができます。唯一の例外は、プレイヤーのブラックジャックが、ディーラーの21と同点になる場合です。

例えば、プレイヤーのA-Kは、ディーラーのK-6-5に勝ちます。しかし、A-10というプレイヤーのブラックジャックは、A-Q、A-10、A-Jといったディーラーのブラックジャックには勝てません。

ブラックジャックを一人でプレイするのは賢明か?

これは場合によります。人里離れた静かな環境でブラックジャックを楽しむのであれば、一人でプレイするのが賢明でしょう。一方、自宅で趣味としてプレイする場合は、ディーラーとプレイヤーの両方を演じなければならないため、すぐに退屈になってしまうかもしれません。

オンラインカジノでブラックジャックをプレイする場合は、一人で、一対一で、バーチャルディーラーと対戦するほかありません。しかし、ブラックジャックの勝負の行方は、RNG(乱数発生装置)によってランダムに決定されるため、予測不可能かつ公平であることが保証されています。

ブラックジャックの配当が3対2の場合どうなる?

ブラックジャックの配当が3対2である場合、ブラックジャックの勝ちハンドに対して、賭け金2ドルにつき、3ドルの配当が支払われることを意味します。つまり、ブラックジャックのハンドが成立すると、賭け金の1.5倍(1.5x)が賞金として支払われます。つまり、10ドル賭けてブラックジャックを当てた場合、15ドルのペイアウトが期待できるというわけです。

この重要なテーブルルールには、ナチュラル21のハンドを作ったときに期待できるペイアウトや利益が含まれています。ブラックジャックのテーブル上に「配当3対2」と太い文字で表示されているので、すぐに分かるでしょう。このペイアウト率は、バーストせずにディーラーのハンドを打ち負かすよりも優れています。

ディーラーより強い手札を持っていても、それがブラックジャックでない場合、ペイアウトはイーブンマネーまたは1対1になります。

上記の例で考えると、最初の賭け金10ドルに対して、20ドルのペイアウトを得ることができます。これは賭け金の2倍なので、賭けた金額と同額の利益を得ることができるのです。がしかし、ペイアウトが3対2のブラックジャックであれば、賭け金の1.5倍もの利益を得ることになります。

ブラックジャックの配当が3対2と6対5では、どちらが有利?

3対2のブラックジャックゲームは、6対5のブラックジャックゲームに比べ、より高いペイアウト率を提供します。なぜなら、3対2と6対5のペイアウトのブラックジャックで10ドルを賭けて勝利した場合、それぞれ15ドルと12ドルの利益をもらうことになるからです。ペイアウトの差はわずか3ドルしかありませんが、長い目でみれば、これはかなり大きな差となります。

ブラックジャックの配当が3対2と6対5では、どう違う?

6対5の配当と3対2の配当の違いは、比較的シンプルです。3:2の配当でブラックジャックに勝った場合、ディーラーはプレイヤーが賭けた2ドルに対して3ドル、または1.5:1の割合で支払います。

一方、6:5のブラックジャックでは、5ドル賭けるごとに6ドル、つまり1.2:1の割合で支払われることになります。この割合の差はごくわずかですが、長い目でみると期待値(EV)に大きな差をもたらします。

また、ペイアウト率の違いは、ハウスエッジとRTPに大きな影響を与えることがあります。期待値に影響を与える要素もたくさんありますが、一般的に、3:2のブラックジャックから6:5のブラックジャックに変更すると、ハウスエッジはなんと400%も上がります!

ベーシックストラテジーで3:2のブラックジャックをプレイする場合、ハウスエッジは0.5%程度に抑えることができます。つまり、長期に渡って100ドル賭けるごとに、平均0.50ドルを失うことになります。

しかし、6:5のブラックジャックに切り替えると、ベーシックストラテジーを使っていてもハウスエッジは2%近くまで跳ね上がります。つまり、長期間プレイした場合、100ドル賭けるごとに約2ドルの損失が予想されるのです。

ブラックジャックのテーブルマナーについて

ブラックジャックのテーブルでは、以下のことを行ってはいけません。

  • ディーラーに直接現金を渡す(正しくは、目の前にあるテーブルの上にお金を置くこと!そうすれば、ディーラーは同価値のプレイチップを渡してくれる)
  • 感情的になる
  • 他のプレイヤーに迷惑をかける
  • 他のプレイヤーにプレイを指示する
  • プレイ中のカードに触れる
  • サーバーやウェイターへのチップを忘れる
  • 飲みすぎたり、酔っぱらったりする
  • カジノの従業員や他のプレイヤーを罵倒する
  • カードが配られた後、チップに触れる
  • ディーラーに合図を送るのではなく、アクションを口頭で伝える