カードカウンティングとは、ブラックジャックプレイヤーがカジノディーラーよりも有利になるタイミングを判断するために使うテクニックです。
カードカウンターと呼ばれるプレイヤーは、ブラックジャックテーブルに配られたすべてのカードを数えることで、シューにどんなカードが残っているか、ある程度予測することができます。
そして、シューにテンカードなどの強いカードが多く残っている時に賭け額を上げ、弱いカードがの多く残っている際には、賭け額を下げます。
カードカウンティングがバレる理由
カードカウンティングは、基本的に違法な行為という訳ではないので、逮捕されてしまったりすることはありません。しかし、カジノ側は、ハウスエッジを下げられてしまうカードカウンティングをよく思っていないので、カウンティングしていることがカジノにバレた場合、追い出されてしまったり、出禁になってしまう可能性があります。
オンラインカジノの場合は、アカウント凍結になってしまうリスクもあります。
カードカウンティングがカジノにバレてしまうケースはよくあります。ここからは、カードカウンティングがバレてしまうケースを見ていきましょう。
– 行動が怪しく目立つから
もしプレイヤーが、カウントが有利なときに大きくベットしたり、突然プレイスタイルを変えたりするなど、明らかにカードカウンティングをしている様子を見せていれば、ディーラーに目をつけられます。
例えば、カウントが高いときには最大ベット額を賭けるにもかかわらず、カウントが低いときには最低ベット額しか賭けないプレイヤーがいた場合、カジノは真っ先にそのプレイヤーを疑います。
ベット額を大きく変えるという行為が、最もカウンティングをしていると疑われやすいです。
ベット額の変更以外にも以下のような行為をしているとカードカウンティングをしていると疑われやすいので、注意が必要です。
- 複数のテーブルを渡り歩き、たびたび大金を手にする
- レーティングを嫌がる
- ハンドを数枚しか置かない（ほとんどの場合、シューの終盤に行う）
- 大量にバイインする
- コソコソしたり、神経質になったりする
- ディーラーにチップを渡さない
- カードやチップをかなり慎重に扱う
- テーブル上のすべてのカードに目を配る
- ディーラーや他のプレイヤーと話さない
- 偏った賭け方をする（特にシューのクローズ時にのみ大きく賭ける）
- 複数のハンドをプレイする
- 配当金やタイベットの賭け金をすべて持ち去る
- お酒を飲まない
– 勝ちすぎるから
ブラックジャックであまりにも連勝しすぎているプレイヤーに対して、カジノ側は、カウンティングを疑います。
同じテーブルに座っている他のプレイヤーと比べて、圧倒的に勝率が高いプレイヤーがいた場合、カジノ側はカウンティングを疑います。そのため、カウンティングをする際には、たまにはわざと負けたりし、バレないようにするのがおすすめです。
– ブラックリストに名前が載っているから
ほとんどのカジノには、ブラックリストがあり、過去にカードカウンティングがバレて出禁になったプレイヤーは、このブラックリストに名前が載ってしまいます。カウンティングでブラックリストに載ったプレイヤーは、カジノ側に目をつけられやすく、カウンティングをしたことがすぐにバレてしまいます。バレてしまったら、追い出されてしまい、最悪永久に出禁になってしまいます。
また、このブラックリストは、同じエリアに所在しているカジノ間で共有されることが多く、ブラックリストに載っているプレイヤーは、他のカジノでも目をつけられやすくなってしまいます。
– 有名なカウンティングシステムを使うから
カードカウンティングのやり方にも、種類がいくつかあります。世界的に広く使われているような有名なカウンティング方法でカウントすると、カジノ側にバレてしまう可能性が高くなります。というのも、カジノ側もカウンティング対策のために、有名カウンティング方法を使うプレイヤーの行動や特徴を把握しているので、その特徴に当てはまったプレイヤーは、カウンティングを疑われてしまいます。
例えば、カウントが高いときに大きくベットするというカウンティングシステムがありますが、カジノはこのような戦略を使っているプレイヤーがいないかどうか常に警戒しています。怪しいプレイヤーがいれば、即座に退場を求めるでしょう。
– 獲得金を見せびらかすから
意外に思われるかもしれませんが、カードカウンターが勝利金を贅沢な遊びに使うことはありません。
というのも、カードカウンティングによって勝利を収め、大金を得たことを見せびらかしてしまうと、最悪の場合、カジノから追い出されるかもしれないからです。カードカウンターとして注目を浴びないよう、目立たなく行動するのがベストです。
– カウンティングスキルを自慢するから
カードカウンティングで勝ったと第三者に自慢すると、カジノ側にカウンティングしていたことがバレてしまう可能性があります。例えば、仲のいいカジノのウェイターにカウンティングで勝ったことを自慢し、そのウェイターが上司にそのことを報告したら、問題になり、出禁になってしまうかもしれません。
カジノで働く従業員は、あくまでもカジノ側の人間であり、家族や親しい友達ではありません。ゲームフロアではじめて会う他のプレイヤーも同じです。
中には、カードカウンターがいないか調べるために、覆面調査員を雇うカジノもあるそうなので、いろんな人に迂闊にベラベラと話さないよう気をつけましょう。
– 監視カメラと顔認証システムがあるから
最近では、監視カメラと顔認証システムが導入されたことによって、カードカウンティングがバレるケースが増えています。
ブラックジャックのテーブルには監視カメラが設置され、ゲームの一部始終が録画されています。そして、その映像をセキュリティが監視し、カウンティングをしているプレイヤーがいないかを確認しています。そのため、前述したような怪しい行動がみられるプレイヤーは、目をつけられ、カウンティングが疑われた場合には、追い出されてしまう可能性があります。
– カウンティング検出システムがあるから
近年のカジノでは、最新の技術を用いて、カウンターの賭け方をAIで学習し、検出できるようにしています。
最近は、スマートチップというマイクロチップが埋め込まれたチップを導入しているカジノが多く、スマートチップによって賭け方が怪しいプレイヤーを検出することができます。
カードカウンティングがバレたらどうなる？
カジノ側にカードカウンティングがバレてしまった場合、その場で退場するように促される可能性があります。カードカウンティングは、法に触れた違法行為という訳ではありませんが、カジノ側のハウスエッジを下げることができます。ハウスエッジが下がるとカジノ側は、利益が出せなくなってしまう可能性があるため、出禁や退場という処分を課すことが多いです。
また、カジノによっては、カードカウンティングをしたプレイヤーがいたと他のカジノに警告するところもあります。なので、一つのカジノでカウンティングがバレた場合、同じエリアにある他のカジノでプレイするのは難しいかもしれません。
カウンティングがバレるまでの流れ
カウンティングがバレる場合、以下のような一連の流れで出禁になる可能性があります。
- 監視カメラをチェックしているセキュリティ担当が連勝しすぎているプレイヤーなど怪しい人物を見つける。
- 上司やフロアスタッフに報告し、カウンティングをしているのか判断するためにテーブルまで行き近くで確認する。
- カウンティングを確信したら、該当プレイヤーに声をかけ身分証の提示を求める。
- 個室に誘導し、カウンティング行為が見つかった旨を伝え、厳重注意、または出禁処分を課す。
大体の流れは、こんな感じです。
カウンティングを発見したときのカジノの対応
ここからは、カジノがカウンティングしているプレイヤーを発見した際にどのような対応するのかをみていきましょう。
退場を求める
カジノはカードカウンターに対して退場を求めます。場合によっては、ゲームプレイを中断し、すぐに退場するように促されることもあります。退場処分が最も一般的な対応だと言われています。
再入場を禁止する
その場で退場させられるだけでなく、今後の入場を拒否されてしまうこともあります。いわゆる出禁です。出禁になったプレイヤーは、そのカジノに入ることはできないので、ブラックジャックだけでなくすべてのゲームができなくなってしまいます。
ブラックリストに登録する
カジノによっては、カードカウンターの情報をまとめたブラックリストが存在し、カウンティングがバレてしまった場合には、このリストに名前が載ってしまう可能性があります。
しかも、このブラックリストは、他のカジノと共有されるため、今後、ブラックジャックをプレイできるカジノを見つけるのが難しくなる可能性があります。
違法行為として訴える
前述した通り、カードカウンティングは違法ではありません。しかし、国や地域によって、ギャンブルに関する独自の法律や規制があることに注意しましょう。
実際、カードカウンティングのようなテクニックを用いることを違法とする管轄区域もあります。そのような管轄区域にあるカジノでカウンティングがバレた場合、違法行為になってしまいます。
カジノにバレずにカードカウンティングする方法は？
カードカウンティングは複雑なテクニックなので、カジノ側にバレないようにカウントするのは簡単ではないです。
ここからは、カウンティングがバレないようにするコツを紹介するので、ぜひ実践してみてください。
プロ級の腕を身につける
ランドカジノのブラックジャックテーブルでカウンティングをするのは、精神的に疲れます。ぎこちない様子でカウンティングしてるのがバレバレになってしまうとカジノスタッフに怪しまれやすくなります。
長時間集中し続けるには、やはり訓練は必要不可欠です。家でシミュレーションし、長時間正確にカードを数えられるように練習するのがおすすめです。
ブラックジャックで生活しているプロプレイヤーの大半はカウンティングを駆使していると言われています。
さりげなく実践する
カウンティングをする際には、目立つ立ち回り方をしないことが大切です。カウントが有利な状況で賭け額を上げたくなる気持ちもわかりますが、突然10倍の額を賭けたりしたら、バレてしまうリスクが高くなるのでNGです。
ディーラーに気前よくチップを渡す
カードカウンティングが成功し、大勝ちをした際には、ディーラーにチップを積極的に渡すようにしましょう。チップを渡したからといって、贔屓してくれるという訳ではないですが、ディーラーを味方につけることは、ブラックジャックでは重要です。
大勝ちしているにもかかわらず、ディーラーにチップを渡さないと、「カードカウンティングの疑いがある」とピットボスに報告されてしまうかもしれません。
スキルを自慢しない
カードカウンティングのスキルに自信があるからといって、他のプレイヤーやカジノのスタッフに自慢してしまうと、カジノ側にカウンティングをしている事実がバレやすくなってしまうので、しないようにしましょう。
わざとミスをする
カジノスタッフはブラックジャックの戦略に精通しているので、カードカウンティングの手法やその他のブラックジャック戦略について知っています。
そのため、ディーラーは、プレイヤーの所作や立ち回りを見るだけで、初心者か経験者かがすぐにわかります。
なので、時々初心者がやりがちなミスをわざとするのもおすすめです。ディーラーのアップカードが10の時に10のペアをスプリットしたりするとディーラーは、初心者だと思ってくれると思います。まさか初心者がカードカウンティングをするとは思わないので、監視の目が緩くなります。
わざとミスをする時は、少額ベットかつカウントが有利じゃない状況でしましょう。
フリをする
カードカウンティングをバレないようにするには、専業のプロだと思わせないことが重要です。
観光客のような振る舞いをしたり、ブラックジャック以外にもスロットやルーレットなど色んなゲームを移動することで、このプレイヤーは娯楽目的でカジノに来たと思わせることができます。
有利な状況を避ける
カウントが有利な場合（+8以上）には、キャッシュアウトして他のテーブルへ移りましょう。というのも、有利な状況にあるテーブルから離れることができるほど、自制心のあるカードカウンターは少ないので、カジノから疑われるのを回避することができます。
ただし、毎回、有利な状況を避ける必要はありません。一度くらいなら、カードカウンターではなく、ただ運がツイていたプレイヤーだと思われるでしょう。
変装する
プロのカードカウンターの中には、メガネやカツラをつけたり、外見を変えたりして、カジノに気づかれないように変装する人もいます。
素早く決断する
カジノ側からカードカウンティングを疑われていると感じた際には、アクションのスピードを上げるようにしましょう。長考しているとカウンティングの疑いが強まるので、ベーシックストラテジーに従い直感的に立ち回るのがおすすめです。
同じカジノで頻繁にプレイしない
いつも同じカジノでプレイしていると、カウンティングがバレる可能性が高くなります。カードカウンターであることがバレないよう、いろいろなカジノに足を運び、プレイに変化をつけるようにしましょう。
自分が有利になる戦略ばかり使わない
時には、カードカウンティングをやっていないことをカジノに示すのも大切です。怪しまれているように感じたら、それ以上疑われないよう、カウントが有利なときでもベット額を少なくしましょう。
貪欲になりすぎない
カウントが高いときは、1時間くらいで一気に稼いで帰ろうとする人が多いですが、この考え方はカードカウンターにありがちで、カジノから見破られやすいです。
どんな状況でもベット額をあまり変えずにプレイした方が、カウンティングがバレずに済む可能性は高いでしょう。
カジノにカードカウンティングがバレた場合どんな処分があるの？
カジノがカードカウンティングをしていると判断した場合、以下のような対処をすることがあります。
退場を求める
カジノはカードカウンターに対して退場を求め、今後そのプレイヤーが再来店するのを禁止することがあります。
デッキをより頻繁にシャッフルする
カジノはカウンティングを邪魔するために、デッキを通常よりも頻繁にシャッフルすることがあります。
ゲームルールを変更する
カジノはカウンティングをより難しくするために、ゲームルールを変更することがあります。
例えば、ソフト17（エースを含む17の手札）に対してディーラーがヒットしなければならないといったルールを導入します。
マルチデッキを使用する
カジノはカードカウンターがカードを把握しにくくするために、マルチデッキの使用に切り替えることがあります。
カードカウンティングがバレたら、カジノから追い出される？
ブラックジャックテーブルでカードカウンティングをしているプレイヤーをカジノが見つけた場合には、そのプレイヤーに退席するように促します。
カードカウンティング自体は、合法的なブラックジャックの攻略法ですが、一般的にカジノでは禁止行為とされているため、カードカウンティングがバレたプレイヤーはカジノから追い出されます。
また、カジノによって独自のルールが設けられている場合が多く、ルールが緩めなカジノもあれば、厳しめなカジノも存在します。
そのため、カードカウンティングさえやめればプレイ続行を認めるカジノがある一方、プレイを即座に中断して退場を求めるカジノもあります。強制的に退場させられた場合、今後そのカジノに再入場することを禁止されるかもしれません。