バカラの「モンキー」ってどういう意味?カジノ用語を徹底解説!

バカラで遊んでいると、「モンキー(monkey)」と叫ぶプレイヤーに出くわすことがあるかもしれません。ランドカジノではもちろんのことオンラインカジノのライブバカラのチャット欄でもMonkey!と書き込む人もたまにいますね。

これは、3枚目のカードが絵札または10になるように願って叫んでいるのです。なぜなら、10、ジャック、クイーン、キングの価値はゼロなので、これらが出たとしてもハンドの点数が変わらないからです。

では、どうしてよりによって「モンキー」なのでしょうか?バカラの「モンキー」は、10、キング、クイーン、ジャックのいずれかを指すものだと推測されてきましたが、興味深いことに、実はその由来はアジアにあったのです。

バカラ用語「モンキー」の由来

バカラのプレイヤーの間で「モンキー」という言葉が使われるようになった理由は不明ですが、アジアでの普及にヒントがあるかもしれません。さまざまなカジノ・ギャンブル関連の資料によると、王族の人物を絵札のシンボルとして使っていたことに関係があるのではないか、という説が有力とされています。

元々、バカラはヨーロッパで生まれたゲームで、それがアジアにも広がりました。バカラやブラックジャックをプレイしたことがある人なら、「モンキー」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思いますが、10または絵札を「モンキー」と呼ぶ理由についてディーラーに尋ねても、「絵札の顔が猿に似ているから」や「昔のカードは猿に似ていたから」と適当な回答をもらうことになるでしょう。実際、この用語の正確な由来を知る人はあまりいないのです。

意外に思われるかもしれませんが、実は、「モンキー」は中国文化に由来しているのです。ヨーロッパでは、キングとクイーンは王宮の一員であり、しばしば君主の廷臣と呼ばれていました。このことから、バカラで遊ぶとき、人々は絵札のことを君主のカード(monarchy card)と呼ぶようになりました。

時代を経て、バカラはヨーロッパから中国に伝わりましたが、北京語や広東語を話すアジア人が英語の「monarchy(君主)」を早口で発音すると、アクセントのせいで「monkey」に聞こえてしまいます。

つまり、100年以上前にバカラが中国やその他アジア圏に普及した際、現地人が「monarchy」を発音しようとした結果、訛って「monkey」になり、そのまま広まったとされているのです。

バカラ用語「モンキー」の意味

バカラの「モンキー」解説2

前述したとおり、モンキーは、絵札(J、Q、K)および10のカードを指すスラングです。バカラでは、絵札と10の点数はゼロであるので、3枚目のカードを引いても手札の価値が変わらないようにと願って、プレイヤーは「モンキー!」と叫ぶのです。

3枚目のカードの点数によってハンドの合計点数が変わってしまうことを嫌で、10または絵札が出るようにという意味で「モンキー」と叫ぶのは、基本的にアジア圏のプレイヤーが多いです。例えば、最初の2枚のカードが9と8の場合は合計点数が7になるので、3枚目のカードで3や4などの低い点数が出ることは望ましくありません。

ちなみに、クイーン、キング、ジャックなど、0点の価値である絵札を表す他の言葉として、「money」がありますが、別の推測によると、アジア人プレイヤーが勝てるカードを求めて「money」と言ったところ「monkey」に聞こえたために、モンキーと呼ばれるようになったという説もあります。

つまり、アジア人プレイヤーとしては、「money(勝てるカード)をくれ」と意味しているのですが、発音が違うので、「monkey」と言っているように聞こえるのだそうです。

ポーカー用語「モンキー」とは?

バカラの「モンキー」解説3

ポーカーでいう「モンキー」とは、人生ゲームやモノポリーといった子供向けの定番ゲームと、テキサスホールデムのような簡単なポーカーを組み合わせたもので、子供の誕生日パーティーやキャンプ、学校のイベントでよく遊ばれています。

一方、予測不可能でメチャクチャなポーカープレイヤーを「モンキー」と呼ぶこともあります。一般的に、初心者によく見られるような、ブラフなどをあまり考えずに行き当たりばったりなプレイをする人のことです。

バカラ用語「バンコ」とは?

「バンコ(banco)」とは、スペイン語で銀行や銀行員を指しますが、バカラではカードを配る役割を担っているプレイヤー、つまりディーラーを意味します。

ギャンブル全般における「モンキー」の意味

モンキーは、バカラにおいて絵札や10のカードを意味する言葉ですが、ポーカーやブラックジャックといったプレイヤー同士が対戦するカジノゲームでは、荒っぽく予測不可能な行動をするプレイヤーのことを指します。

一方、スポーツベッティングでは、500ドル程度の賭け金をモンキーと呼ぶことがあります。

もちろん、バカラや他のゲームで使われるギャンブル用語は、モンキーだけではありません。オンラインカジノやランドベースカジノでよく使われている用語は以下のとおりです。

  • ナチュラル – バンカーサイドの最初の2枚のカードの合計が8または9である状況。
  • ビッグアイボーイ(大眼仔) – バカラゲームの結果が前回と同じか異なるかを示す罫線。
  • バーンカード – ディーラーがシャッフル直後に使わないで捨てる一番上のカード。
  • パンダ8 – プレイヤーが3枚のカードで合計8で勝つことに賭けるサイドベット。
  • ドラゴン7 – バンカーが3枚のカードで合計7で勝つことに賭けるサイドベット。
  • クルーピエ – カードを配るなど、カジノゲームを進行する人のこと。ディーラー。

罫線とは、バカラで過去のゲームの結果を示している表のことを指します。バカラで勝つための立ち回りは複数存在しますが、罫線を読んで次のゲーム結果を予測するのが定番の立ち回り方です。