バカラもブラックジャックも、カジノで人気の高いテーブルゲームです。どちらも、比較的ハウスエッジが低いというのが人気の理由でしょう。この他に、ハウスエッジが低いカジノゲームとしては、クラップスやルーレットが挙げられます。
たしかに、バカラとブラックジャックは似ているところもありますが、ゲームの質としては全く異なるものです。そのせいか、バカラとブラックジャック、どちらが好きかというのは、意見がキッパリ分かれます。
ハウスエッジがプレイヤー側にとってより有利であり、スキルを生かせることから、ブラックジャックを好む人がいますが、その一方で、学びやすくプレイしやすいという理由で、ブラックジャックよりバカラの方が好きだというプレイヤー(特に初心者)も多いです。実は、バカラでは、たった2つの決断を下すだけでいいのです。
- 賭け金の大きさ
- どの手に賭けるか - バンカー、プレイヤー、タイという3つの選択肢のみ
バカラのゲーム展開は変化が少なく、一度賭けたら後はディーラーが勝ち負けやカードの引き方のルールに従って処理してくれます。一方、ブラックジャックはカードが配られた際、スタンド、スプリット、ヒット、ダブルダウンなどのタイミングをプレイヤー自身が選びます。
また、バカラの戦略はブラックジャックよりも簡単であることが多いです。とはいえ、バカラとブラックジャックはどちらも一長一短のあるゲームです。この記事では、当サイトがバカラとブラックジャックの概要、類似点、相違点を解説するので、どちらの方が自分に向いているのか見極めていきましょう!
バカラについて

バカラはブラックジャックに似ている点もありますが、手札はバンカーとプレイヤーの2つのみで、ベッティングオプションはバンカー、プレイヤー、タイ(引き分け)の3つのみです。
ゲームによっては、サイドベットに賭けられる場合もあります。
パンダ8やドラゴン7などはEZバカラにしかない独自のサイドベットで配当が大きいので、おすすめです。
バカラの基本ルール
まずディーラーは、バンカーとプレイヤーに各2枚のカードを配ります。ブラックジャックと同様、バカラもカードによって価値が異なります。
- エースは1とカウント
- 2〜9はカードに書いてある数字通りカウント
- 10は0とカウント
- 絵札(ジャック、クイーン、キング)も0とカウント
手札は、カードの数字を合計することによって決まります。9を超える場合、下1桁のみをカウントします。例えば、6と7は13ではなく、最初の1桁を省略して3となります。手札の計算は、最初は戸惑うかもしれませんが、少し練習すれば徐々に慣れてきます。
最初に配られた2枚のカードの合計によっては、3枚目のカードを引くことが可能です。それ以上のカードを持つことはできません。
バンカーに賭けると、イーブンマネーから利益の5%を引いた額が支払われます。この5%は、ハウスコミッションとしてカジノ側が徴収します。例えば、バンカーに200ドルを賭けて勝つと、390ドルが支払われます。タイの配当は8:1、プレイヤーの配当は1:1です。
バカラの長所
バカラには、次のような長所があります。
- わかりやすいゲームで、洗練されたギャンブルを体験できる
- 最低賭け金が高く設定されていて、ハイローラーにふさわしい
- それなりの勝率が期待でき、稼ぎやすい
- カードカウンティングがめったに行われないため、カジノ側からの監視がない
- 賭け金の額と、プレイヤーとバンカーのどちらに賭けるかを選ぶだけなので、戦略を覚えやすくマスターしやすい
- 専門スキルやテクニックを必要としない
バカラの短所
一方、バカラの短所は、次のとおりです。
- 最低賭け金が高いため、大きなバンクロールが必要である
- 勝率が1/2より少し良い程度のレベル
- スプリットやダブルダウンがない
- カードカウンティングはあまり役に立たない
- バンカーに賭けると、コミッションを取られる
- ハウスエッジはブラックジャックの約2倍である
- 罫線を読むのが初心者には少し難しい
ブラックジャックについて

ブラックジャックは基本的に、ディーラーと対戦するカードゲームです。バーストせずに21に最も近い手札を作るのが最終的なゴールです。
ブラックジャックの基本ルール
- 各プレイヤーは表向きのカードを2枚ずつ受け取り、ディーラーも表向きのカードと裏向きのカードの2枚を取ります。
- 各プレイヤーは、最初の2枚のカードの点数の合計によって、スタンド(追加カードなし)かヒット(追加カードを受け取る)かを決定します。このラウンドは、ディーラーの左隣のプレイヤーから始まります。
- 同じカードをスプリットしたり、ダブルダウンしたりすることも可能。
- 合計点が21になることを「ブラックジャック」と呼び、配当は3:2です。
- ディーラーの手札が17未満の場合、追加のカードを引くことができますが、17以上の場合、追加のカードは引けません。
- 21を超える手札は「バースト」と呼ばれ、チップを没収されます。ディーラーがバーストすると、残りのプレイヤー全員が勝者となり、配当が平等に支払われます。
- ディーラーがバーストせず、ディーラーの手札に勝った場合、配当は1:1です。
- ディーラーと同点になると、ベットが返却されます。
このとおり、クラップス、パイゴウポーカー、ルーレットといった他の定番ゲームとは異なり、ブラックジャックは21を超えることなく最も強い手札を作ると勝利できます。
ブラックジャックの長所
ブラックジャックの長所は、バカラと比較すると、次のような点が考えられます。
- 戦略やスキルを駆使して、ハウスエッジを減らすことができる
- ベーシックストラテジーを学び、チートシートを活用することで、経験値と勝率を劇的に向上できる
- 他のゲームと比べて、オッズがはるかに高い
- ハウスエッジは0.5%~1%で、バカラより低い
- プレイヤー同士が助け合いながら、ディーラーを打ち負かせる
- バカラよりも効果的にカードカウンティングを行い、勝つことができる
- ランドカジノでは、低い賭け金でプレイできる
- 配当が3:2と高い
- ハウスコミッションがない
- 高配当のサイドベットがある(1000:1の配当がもらえるラッキーレディースサイドベットなど)
ブラックジャックの短所
一方、ブラックジャックには、次のような短所もあります。
- 戦略がバカラより複雑である
- 専門スキルが必要で、ベッティングシステムも複雑である
- ベットオプションが多いので、初心者向けではない
バカラとブラックジャックのオッズ比較

机上の理論でいえば、ブラックジャックの方がオッズは高いですが、実際のブラックジャックのプレイでは、ベーシックストラテジーを駆使しなければなりません。ブラックジャックのハウスエッジは0.5%~1%で、バリエーション、プレイヤーの判断、ルールなどの要因によって大きく変化します。
一方、8デッキのバカラでは、ハウスエッジは以下のとおりになります。
- バンカー - 1.06%
- プレイヤー - 1.24%
- タイ - 14.4%
タイを除くと、従来のバカラのハウスエッジはバンカーが1.17%、プレイヤーが1.36%です。
オッズの面でいえば、ブラックジャックは努力を惜しまないプレイヤーに向いています。がしかし、ブラックジャックの有利なオッズを享受するためには、スプリット、ヒット、スタンドのタイミングなど、一つ一つの判断を記憶し、自分のアクションを把握することが求められます。ブラックジャックのオッズがより優れているにもかかわらず、バカラの方が好きだという人がいるのはそのためです。
バカラはカジノゲームで一番オッズが高い?
いいえ、バカラはカジノで最もオッズの高いゲームではありません。オッズが高いカジノゲームは、9/6 ジャックス・オア・ベターやデュースワイルドなどのブラックジャックやビデオポーカーで、100.76%の還元率(ペイアウト率)を誇ります。
バカラのオッズが高いのはなぜ?
バカラはハウスエッジが低く、プレイしやすく、勝率が高いため、オッズも高くなります。
バカラはブラックジャックよりも有利か?
バカラは全体的にブラックジャックよりも有利であり、特に初心者やハイローラーに向いています。オッズはブラックジャックの方が高いですが、バカラの方が楽しく、勝率が高く、プレイしやすいです。
バカラはブラックジャックに似ている?
イエスでもあり、ノーでもあります。バカラとブラックジャックの類似点は以下のとおりです。
- 各ラウンド開始時にカードを2枚受け取り、ゲーム中に追加のカードを引くこともある
- ディーラーと対戦するゲームである
- 6~8デッキ(1デッキ52枚)のカードを使用する
両者の類似点はこれくらいで、以下のとおり、相違点の方が多いです。
- ブラックジャックは手札が3枚を超えることがある
- ブラックジャックは21に近い手札を、バカラは9に近い手札を目指す
- ナチュラルウィンはブラックジャックでは21、バカラは8と9
- ブラックジャックの配当は3:2、バカラは8:1または9:1(タイの場合)
- 絵札の価値は、ブラックジャックでは10点、バカラでは0点
- 10の価値は、ブラックジャックでは10点、バカラでは0点
- ブラックジャックでは、エースの価値は1点または11点
- ブラックジャックはバカラよりも賭け方の選択肢が多い
バカラは一番おすすめできるカジノゲーム?
バカラには、オッズの高さ、プレイのしやすさ、ハウスエッジの低さといった長所があるうえ、ハイローラー向けであることから、ランドカジノでもオンラインカジノでもおすすめできるゲームです。
ブラックジャックに似ているカジノゲームは?
バカラはブラックジャックに似ていますが、ゲーム性やデザインがブラックジャックに似ているゲームは他にもあります。
- オマハポーカー
- テキサスホールデム
- ポンツーン
- パイゴウポーカー
バカラとクラップスのオッズ比較
バカラのオッズはクラップスよりも高いです。バカラでバンカーに賭けると、ハウスエッジは1.06%になります。一方、クラップスのパスラインでは、1.4%とやや高くなります。例えば、パスラインに100ドル賭けると、平均14セントを失うことになります。
最初のサイコロの目が7または11になれば、パスラインの勝ちです。この場合の配当は1:1です。最初の出目が2、3、12の場合、賭け金を失います。そのため、もっと儲けたい方はドントパスに賭けましょう。
まとめ:結局、バカラとブラックジャックはどちらの方が良い?
総合的に判断すると、バカラの方がブラックジャックより優れています。ブラックジャックよりも、バカラのルールは覚えやすく、プレイも簡単ですし、ハウスエッジが低いので、バンクロールを十分確保すれば、高いオッズを享受できます。また、バカラのプレイ体験はブラックジャックよりも洗練されたものになるでしょう。